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日本の映画パンフレット

年に一度開催される本の蚤の市へ。今年はコロナウイルスの影響で規模を縮小しての開催でしたが、お目当ての品も手に入れることができ大満足でした。

目についた本や雑誌を次から次へと購入してしまうので、今回は映画にまつわものだけと決めて見てまわりました。

当日は祝日ということもあり多くの人手で賑わっていました。人混みをかき分けながら30分ほど散策。5メートルほど先の店にあった一冊の映画パンフレットに釘付けになりました。それがこちらです。

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映画『早春 DEEPEND』のパンフレット。見つけた瞬間、咄嗟に「それキープ!買います!」と宣言。お店の方も少しびっくりした様子。自分が購入できることがわかると、驚きと嬉しさで胸がいっぱいになりました。

この映画は1970年に製作され、日本では1972年に公開。私は2018年3月18日にデジタル・リマスター版で劇場にて鑑賞。10代の青年が年上の女性に恋焦がれていく様が印象的な作品です。

その映画のパンフレットが、およそ50年の時を経て私の手元にあるという奇跡的なことが起きている。とても感慨深い。私が見つけたというよりも、パンフレットの方が私を見つけて選んでくれたみたい。お店の方の話によると、午前中はキューブリック作品やオードリーヘップバーンの作品などもあったようですが、完売。唯一このパンフレットだけが残っていたのです。しかも、状態もすごくキレイ。家の中でインテリアとして使用していたらしい。この出会いは偶然ではなく、運命だと確信しています。←大袈裟。

その後も散策を続けていると、最後のお店ではなんと映画パンフレットだけを販売していました。私はその中から3冊を購入。どの作品も観たことのない映画でしたが、パンフレットの作りが特徴的であったり、映画の紹介に心惹かれるところがあったり、ぜひ手元に持っておきたいなと思いました。特にこのパンフレットは珍しいですね。

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大きさは大体A3サイズ。18年ぐらい前の作品『ピノッキオ』。イタリアを代表するピノキオの実写映画です。他の2作品と合わせて、自宅のプロジェクターで鑑賞しようと思います。

私の知る限りでは、映画チラシは他国にもありますが、パンフレットは日本だけの独自文化のようです。韓国や台湾で映画を鑑賞したときも、パンフレットのことを尋ねると販売していないとのことでした。残念ではありましたが、日本の映画文化の強みを感じました。

パンフレットがあれば、鑑賞後に映画の余韻をより一層楽しむことができます。また、私のように、過去の作品を劇場で観て、その後思いもよらない場所で突然にそのパンフレットに巡り合ってしまうことだってあります。←小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」のような感じです。逆に、パンフレットが入り口になって未知の映画と遭遇することだってあるのです。

映画パンフレットのことを書いていたら止まらなくなりそうなので、今回はこのへんでおしまいにします。

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