剣を掲げたまま(詩)

剣を掲げたまま
朝を待ってる
時が過ぎるのを
待ってる
これから私にとっての
夜が来るけど
これから眠る時間が
くるけど

徹夜してあと少し経てば
暁が昇るだろう
ずれた歯車は
間違いの時を刻んでいる
剣を掲げたまま
休める自分を
待っている

巨大な盾を
心に装備している
未知の未来
何がおそってくるか
わからない

最大限の
リスクへの備えを
したつもりの
葉っぱのような
もろくて巨大な
盾を構える

神様の杖が振られている
神秘のアイデアが
わき出てくる
この細い剣ともろい盾と
神秘のアイデアで
美しい明日と
付き合えますかね
心も体も美しいお姫様と
一緒になるために
心も体も美しい自分になって
魔王に打ち勝つことはできますかね

(第二部)

神様の杖が振られている
降り注ぐ流星のように
脳内に
夢を叶える
光が疾走している
そのままでいい
そのまま
自分じゃない自分に
なる必要はない
自分らしい自分であれ
私にしかできない
役割がある

剣を掲げたまま
薄いオレンジの魔法を
詠唱してみる
夜を呼んで
黎明を呼ぶ
ありのままでいい
そのままの自分から
進化するから
世界に二つとない
トレジャーを作れる
それさえあれば
星一つ救うことくらい
余裕だろう
星々を救うことくらい
できるだろう

コークハイボールの
氷が溶けてる上のあたり
オレンジのような
茶色のような
ガツンと効く飲み物を
注ぎ込んで
私はまた
奇跡を起こす
誰が知らなくても
私は知っている
私を喜ばす
奇跡の魔法

いつか
あなたにも
伝わるといいな
奇跡の魔法
伝わるはずさ
奇跡の成果

メガネをせずに
見上げた天に
ぼやけて映った
高くそびえる
勇者の剣
大いなる大樹の枝のような

私の剣もいつか
あんな風に
立派になれるのかなあ

(第三部)

私は
この剣を掲げて
盾を抱えて
時に傷つきながら
時に奇跡を
呼びながら
神様の守護をうけながら
今日を越えていくしかない
自分と他人を照らす奇跡を
振りまきながら
天空の太陽のように

神様の杖が振られている
明日を指し示している
今日も
私は
剣を掲げたまま
自分と仲間に
お疲れさまでしたと
そっと笑う

意外と
持たざるものの物語も
素敵でしたよ
持たざるものが
秘められた力を
解き放つ物語も
素敵でしたよ
決して特別でなくても
私にとっては
特別でした
私とあなたの
物語は

価値がありました
今日も私は
剣を掲げたまま
一生
剣を掲げたまま
私らしさという
剣を掲げたまま
日々を生きる

奇跡を呼んでいる
剣を掲げたまま
剣を掲げたまま
だから
奇跡を呼んでいる
~(完)~

No.120

花介さんの以下の写真からインスピレーションを得て詩を書きました。

今日もおつかれさまです:2019-09-02|花介【アルバム制作中】 @HanamotoProject|note(ノート)https://note.mu/hanasuke2520/n/n333431826fe9

ちょこっとだけ解説すると、写真に写ってるものが剣と盾と杖に見えたんですね。お楽しみいただけたら嬉しいです。

ではでは♪

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