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最期の迎え方、ACPなどなどの厚労省のポスター炎上「事件」を考える

ご存知の方も多いと思いますが、人生の最終段階でどのような医療やケアを受けるか、事前に本人が家族や医師らと繰り返し話し合う「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の普及啓発のため、厚労省が4500万かけて、ポスターを作りましたが、批判が集まり、自治体への発送を中止し、ホームページへのPR動画の掲載も取りやめることを決めたそうです。

話題のポスターは以下。

厚労省のポスター

いろんな意見がSNSやWEBで出されています。いくつか紹介。

個人的には、何も話題にならないよりはよかったのではないかと思います。

何も話題にならないのではお金も時間も無駄です。社会は何も変わりません。

今回は炎上したことで、国民がACPとか最期の迎え方について考えるきっかけになったかもしれないと思います。

もちろんポスターが怖いとか気持ち悪いとか、要するに厚労省は延命治療とか医療費減らしたいんでしょ、とかいろんな意見もありました。

しかし思うことは、いろんな意見が出ることってとてもいいことだと思うんです。

これまでの日本では、「正解はこれ」みたいな感じでしたが、最近はACPに限らずいろんなことが炎上して、いろんな意見が出ているように感じます。

それにより、人々は多様な意見を持っているのだ、ということを自然に理解できるのではないかと思います。

アホみたいなことばかり言うマスコミや議員もいますが、正直、全体主義よりはましではないかなぁと思います。

多様な意見の1つということで、我々「みんらぼ」による人生会議ポスターも公開します。

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 我々みんらぼは「聞き書き」活動を実施しています。

 「人生会議」をする前に、まず一人一人の人生の物語を「聞く」ことを大切にしたいと考えます。

 さらに、聞いたことを「書いて」文字や写真として残すことで、語り手が人生の意味や豊かさを再発見したり、今をどう生きたいかという前向きな気持ちになったり、ご家族の心の癒しにつながったりすることを、我々は実際に経験しています。
 もちろん万能薬ではないです。合わない人もいるでしょう。また国民全員にこんな大変なことができるのか、という意見もあるでしょう。確かに難しいとは思います。ですが、聞き書きは別に侵襲的な医療行為でもないですので、仲間がどんどん増えていけば、できるんじゃないかしら?とは思います。どんな大きなことも最初は1人からだと思います。いきなり1億人にはなりません。1,2,3,4,5,6…100・・・・1万・・・その先に1億、場合によっては世界中に広がるかもしれません。

 そもそも思いますが、例えば、「最期は病院がいいか、自宅がいいか、施設がいいのか」、って議論がよくあります。これ答えれます?正直、この議論、全然面白くないし、よくわかんないですよねぇ。しかも医療者や介護従事者でもなければ今元気な時には想像できない。

 そして死ぬときの議論をするって、なんかくらいですよねぇ。もっと楽しい話しましょうよ。死の手前、つまり、生きているとき、それもまだ元気なのであれば、元気な残された時間、何したい?って話からじゃないの?

 「明日地球が爆発するとしたら、誰と何する?何食べたい?」という話をすることがあります。基本はどちらかと言えばこっちなんじゃないですかね。

やりたいこと、楽しいことを考えていく。

あぁそういえば私、水泳したいんだった。昔水泳やってて楽しかったんだけど、仕事や育児でできなくなったんだった。いまならできそうだなぁ、どれ久しぶりにやってみるか。そういや当時の水泳仲間の田中さんが元気だろうか?そういやこの前、田中さん、私も通っているA診療所でみかけたな。今度、ちょっと声かけてみるか。今何やってんだろう。

ACPとか人生会議ってそんなところからでいいんじゃないですかねぇ。

いきなり、延命治療はどうするか、墓はどうする、財産分与は、とか死ぬ準備意識高過ぎないでしょうか?近く自殺の予定でもあるんでしょうかw

それらを否定することはしませんが、そればっかりじゃせっかくの人生がつまんないように私は思います。

やりたいこと、やらなけばならないこと、などから考えませんか。




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