日常的に仕事で看取りに関わる医者が、後期高齢者が自ら死を選択する映画『PLAN 75』を見て感じたことなど備忘録 安楽死 尊厳死 医師幇助自殺

後期高齢者が自ら死を選択する映画『PLAN 75』を見て感じたことなど備忘録 安楽死

このテーマは関心があるので、アマゾンプライムでみることができたので自宅でみた。
観た人と語り合いたいと思った。
とりあえず忘れないうちに自分の感想をメモしておく。

映画『PLAN 75』
https://happinet-phantom.com/plan75/

・舞台は75歳以上で自ら死を選択できる制度が施行された近未来の日本。
一言でいうと、なかなかエグい内容だと感じた。例えば以下。
 ・生活困窮者が集まり炊き出しのところに、plan75の旗がある
 ・安楽死したあとの物品の仕分け作業員が金目のものを盗む
 ・Plan75に入ると、電話で主治医のような人と定期的に電話15分話をするサービス、リアル、本当にやりそう。これは人生会議、とネーミングを決めた時のようなこの世代に独特の感性をらよく理解してるなと感じまた。
 ・倍賞千恵子が職がなくなり次の仕事が見つからなくなり、住まいも見つからなくなり、生活支援も受けれなくて、炊き出しを受け取り、その末にいろいろ迷う中でPlan75に申し込みをするあたりがハイライトだなと感じた

・全体通して、倍賞千恵子氏(81歳のようだ)がかなり良い味出してるなあと感じた。さすが。

・この映画、実際どれくらいの高齢者がみてるのだろう(みてない?)と思ったが、もし高齢者がみたら相当に気分悪くしそうだと思った(もっとも今の高齢者が活きているうちに日本にこのような制度ができるとは思えませんが。その先にはできてそう苦笑)。
=TVのワイドショーはとりあげないですかねw

・献血手帳が、スタンプから電子カードになったのか、味気ない、とゆーシーン、なかなか味わい深い

・フランス、フィリピン、カタールの合作のようだが、日本単体ではない意味は何かあるのだろうか。フィリピンはキャストにも出てくるので理解はできる。カタール、フランスは??フランスといえば、認知症薬の扱いとか見ても、日本と大分考え方や仕組みが違いそう。

・まあ程度の差こそあれ、自分もかかわっている看取りの仕事は、コレに近いことをしているのだよなと思った。

・ガスによる集団安楽死の部屋にプラン75の職員である青年・岡部ヒロム(磯村勇斗)が入っていくが、これはかなり危険な行為では、、
使用しているガスにもよるがガスって何を使ってるんだろ。

・Twitter に感想書いてる人が見てて読んでて楽しい。plan75で検索するとたくさんの感想がある。
中でもこれがよいサマリーと思った。

”他人に迷惑かけない自殺方法は必要。ただ日本で発生しうる同調圧力でこんな感じになるのもわかる。良い映画だと思う。”
https://twitter.com/nanbu123/status/1637977516886589440

●以下は、一部ネタバレもあり、ブラックな内容も含むこともあり、公開ではなく有料にしておく
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