お客さんを取りこぼしてでも 「らしさ」 を貫くラーメン二郎に学ぶ、戦略で大切なこと
今回のテーマは戦略です。
ラーメン二郎を取り上げ、マーケティングの観点を入れながら戦略に学べることを見ていきます。
ラーメン二郎
少食でもラーメン二郎を食べたいニーズ
少食の人でもラーメン二郎を食べたいと思う人がいます。
宅配サービスが受け皿に
ラーメン二郎に行きたくても行けない人たちの受け皿になっているのが宅配サービスです。
学べること
ではラーメン二郎から戦略に学べることを見ていきましょう。
あえて対応しない二郎
二郎を食べたいという人の中には少食の人もいて、記事で書かれていたようにラーメン二郎はこうしたお客さんを取りこぼしています。
自社商品を欲しい人がいるのに機会損失が起こっていて、ラーメンの宅配サービスにお客さんを奪われているわけです。
なぜ二郎は対応しないのでしょうか?
この問いについて戦略の観点で掘り下げていきましょう。
「二郎らしさ」 との整合性
やろうと思えばできることも、ラーメン二郎はあえてやっていません。
もし二郎が小サイズのラーメンも出してしまうと、二郎らしさが薄まってしまいます。他にはなかったボリューム、トッピングメニュー、太麺や濃いスープだからこそのラーメン二郎ですよね。
あえて全ての人に対応していないところに戦略があるのです。
戦略で大切なこと
あらためて戦略とは何でしょうか?
一言で表現をすれば、戦略とは目的を達成するための 「やること」 と 「やらないこと」 の決めごとです。
ポイントは後者の 「やらないこと」 にあります。やらないことをまず決めて、残ったやることに貴重なリソースを注力します。この意味で、戦略をつくるのは 「やらないことを決めるため」 と言ってもいいくらいです。
ラーメン二郎に話をつなげると二郎は 「やらないこと」 を明確にしています。やらないことがはっきりしているから 「これぞ二郎」 というラーメンを提供することができるのです。
たとえ一部のお客さんを取りこぼしたとしても、自分たちらしさを貫き独自の提供価値や世界観をつくっていく。これがラーメン二郎から戦略の観点で学べることです。
まとめ
今回はラーメン二郎を取り上げ、学べることを見てきました。
最後に戦略についてまとめておきます。
✓ 戦略の本質
戦略とは目的を達成するための 「やること」 と 「やらないこと」 の決めごと
肝は 「やらないこと」 。やらないことをまず決めて、残ったやることに貴重なリソースを注力する
戦略をつくるのは、「やらないことを決めるため」 でもある
マーケティングレターのご紹介
マーケティングのニュースレターを配信しています。
気になる商品や新サービスを取り上げ、開発背景やヒット理由を掘り下げることでマーケティングや戦略を学べるレターです。
マーケティングのことがおもしろいと思え、今日から活かせる学びを毎週お届けします。
レターの文字数はこの note の 3 ~ 4 倍くらいで、その分だけ深く掘り下げています。note の内容をいいなと思っていただいた方にはレターもきっとおもしろく読めると思います (過去のレターもこちらから見られます) 。
こちらから無料登録をしていただくとマーケティングレターが週1回で届きます。もし違うなと感じたらすぐ解約いただいて OK です。ぜひレターも登録して読んでみてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?