ロフトの 「グミウィーク」 企画に学ぶ、Win-Win をつくるマーケティングとキャリア
今回は、マーケティングとビジネスキャリアの話です。
ロフトの 「グミウィーク」
今回ご紹介したいのは、ロフトで毎年開催されている 「グミウィーク」 という期間限定イベントです。
グミウィークは菓子販売メーカー協賛型イベントです。9月3日が 「グミの日」 ということで、去年2021年は渋谷ロフトで8月27日 ~ 9月12日の17日間で開催されました。
毎年人気のイベントで、人気菓子メーカーのグミが集結します。
メーカーの推しグミがノミネートされ、ロフトアプリのオンライン人気投票では 「グミアワード」 を決定するということもやっています。
グミウィーク企画担当者の思い
日経新聞の記事に、グミウィークの企画担当者についての記事がありました。
以下は記事からの引用です。
この記事では、この企画の背景や狙い、担当者の藤田さんの思いが書かれています。
ロフトというお店での楽しさやワクワクする気持ち、発見を来店客に届け、その実現をメーカーや卸への遠慮やしがらみのない形で実現しています。消費者起点での企画からの売場です。
小売の存在意義
小売のビジネスモデルは、卸やメーカーから商品を仕入れて、お店で消費者に販売するビジネスです。仕入れ価格と販売額の差分が利益になります。
小売は消費者と直接的に接しています。お店での売れ筋、直接の買いものの観察や販売データから、今消費者が何を求めているかがわかる立場にあります。消費者接点からのリアルな一次情報を持っているの小売なのです。
だからこそ小売は、消費者のニーズに合わせたお店づくりができます。例えばそれは、ご紹介したロフトのグミウィークです。
学べること
ここからは、今回の話から学べることを見ていきましょう。
誰を向いて仕事をするか
グミウィークの企画担当の藤田さんから学べるのは、「誰を向いて仕事をするか」 です。
先ほどの記事の引用にあったように、メーカーや卸へのしがらもがないのでロフトは様々なメーカーのグミを一堂に集め、売場での特設スペースを確保してグミウィークを開催しています。来店してくれる消費者のほうを向いているイベントになっています。
買いもの自体を楽しんでもらえ、新しいグミを発見したり、子どもの頃に食べた懐かしいグミをもう一度食べたいと思うなど、ロフトのお店でしかできない体験をエンタメとして提供しているのです。
全員に Win をもたらす
ただし、メーカーや卸を蚊帳の外に置き、ないがしろにしているかと言うと、決してそうではありません。
もう一度、日経からの引用すると、
グミウィークでの売れ筋や消費者ニーズをメーカーにもフィードバックをしています。メーカーにとっては消費者理解につながります。グミウィークのイベントは、消費者、メーカー、小売 (ロフト) の全てで Win があるのです。
学びの整理
では最後にグミウィークから学べることを整理してみます。
仕事への向き合いとして、次のことをあらためて自分 (たち) にしてみると、仕事や事業の意味合いが見えてきたり、時には捉え直すことにつながります。
✓ 仕事への向き合い
自分たちのお客は誰か
そのお客さんに正面から向き合っているか
中間業者やパートナー会社も含めて、関わる全員に Win をもたらしているか
まとめ
今回はロフトの人気イベント 「グミウィーク」 を取り上げ、マーケティングや働き方に学べることを見てきました。
最後にまとめです。
誰を向いて仕事をするか
グミウィークはロフトのお店でしかできない体験をエンタメとして提供し、来店してくれる消費者のほうを向いている
グミの売れ筋や消費者ニーズをメーカーにもフィードバックをしている
グミウィークのイベントは、消費者、メーカー、小売の全てで Win がある
仕事への向き合い (仕事や事業への意味合いを見出す問いかけ)
自分たちのお客は誰か
そのお客さんに正面から向き合っているか
中間業者やパートナー会社も含めて、関わる全員に Win をもたらしているか