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ニンテンドースイッチに学ぶ、複合的にビジネスを進化させるための3つのポイント

自社のビジネスをさらに成長させるためには、どのような戦略を取ればよいでしょうか?

今回は、ニンテンドースイッチの事例を通じて、複合的なビジネス展開について考えます。


ニンテンドースイッチの次は?

ゲーム機、Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) の話題です。

累計販売台数は全世界で1億2000万台を超えているスイッチですが、任天堂は 「未知の領域に入った」 と捉えています (参考: ITmedia) 。

というのは、任天堂は1983年発売のファミリーコンピュータ (ファミコン) 以降、5 ~ 7年の間隔で新型ゲーム機 (据え置き型) を投入してきたからです。

任天堂は5 ~ 7年のスパンで据え置き型ゲーム機を出してきた (出典: ITmedia

スイッチは2017年3月に発売され、今年で7年目を迎えています。これまでの新型ゲーム機のサイクルを考えると、そろそろ次世代機が登場するタイミングです。しかし、具体的な情報は何も出てきていません。任天堂はまだスイッチで引っ張っていく印象です。

最近の任天堂の動向は、大型タイトルのゲームソフト 「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」 を発売したり、映画 「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」 を世界的に大ヒットさせました。任天堂の IP (Intellectual Property: 知的財産) の活用先を広げ、具体的には映画やテーマパーク、オフィシャルストアなどの周辺ビジネスを展開しています。

複合的なビジネス展開のポイント

では、ニンテンドースイッチの事例から、ビジネスを複合的に展開していくときのポイントを考えてみましょう。

長期的視点の重要性

任天堂はスイッチの販売状況を 「未知の領域に入った」 と捉えていました。今までは5 ~ 7年の発売サイクルを超え、7年目を迎えてもまだ次世代ゲーム機の情報を出していません。スイッチを引き続き展開していくスタンスを示しています。

学べるのは、長期的な視点の重要性です。目先の短期的な利益ばかりではなく、腰を据えて長期的なブランド価値やお客さんとの信頼関係を大切にする姿勢が大事です。

資産の多角的活用

任天堂はゲームだけでなく、映画やテーマパーク、公式ストアなど、多角的にビジネスを展開しています。これは持っている強力な IP (知的財産) を最大限に活用しようとしている証です。

ビジネスを複合的に展開する際には、自社の持つ強みや特性、有形・無形の資産を最大限に生かす形で新たなビジネスをしていくことが重要です。

中核ビジネスの維持と新規への挑戦

任天堂のビジネスの中心はゲームであり、自らのアイデンティティや軸を見失わないことも大切です。次のゲーム機の発売や新しいゲームソフトの開発など、本業を維持しつつ、新たなビジネスを展開することが求められます。

お客さんから見た自社の 「らしさ」 や信頼を失うことなく、中核ビジネスを維持しつつ、新たな価値提供の模索と挑戦を続けることが複合的なビジネス展開の成功の鍵を握ります。

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