アンケート調査票の 「修正地獄」 に陥らないポイント3つ
今回はマーケティングリサーチです。アンケートの調査票の作り方についてです。
✓ この記事でわかること
マーケティングリサーチのコンサルティングで起こったこと
度重なる調査票の修正が発生した原因は、3つの 「木を見て森を見ず」
調査票を作る時に大切なこと
ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。
アンケート調査票の修正
この話は私の以前のコンサルティングの案件からです。
マーケティングリサーチのコンサルティングをしていた時に、アンケート調査票の作成で予定よりも大幅な日数がかかりました。3営業日以上、想定よりも長引きました。
幸いスケジュールにバッファーを持っていたので3日分は吸収できましたが、個人的には見過ごしてはいけないと思った遅れでした。
原因は3つの 「木を見て森を見ず」
アンケート調査票が完成した後にメンバーで振り返りの時間を持ちました。
なぜアンケート調査票の度重なる修正が起こったかの原因を一言で言えば、「木を見て森を見ず」 の状態になっていたからです。
ここで言う 「森」 は3つの意味があります。
調査目的への意識づけが弱くなっていった (調査目的の形骸化) [森: 調査目的]
調査後のマーケティングアクションが明確にできていなかった [森: アクション]
調査項目と回答選択肢の構造化・可視化 (全体像の把握) がされていなかった [森: 全体像]
では3つそれぞれについて、順番に見ていきましょう。
[原因 1] 調査目的の形骸化
1つ目の原因はアンケート実施の前提に当たるマーケティング目的と課題、そこからの調査目的への意識です。
アンケート調査票の細かい議論や修正が進むにつれ、調査目的への意識が弱くなっていきました。「木を見て森を見ず」 と表現しましたが、目的という 「森」 を見失っていたわけです。
[原因 2] マーケティングアクションが不明確
2つ目の森は調査後のマーケティングアクションです。アクションが明確しきれていない状態で、アンケート調査票の作成と議論、修正に入ってしまいました。
アクションから逆算されていないので、アンケート調査票を修正し決めるための基準がない状態でした。
[原因 3] 調査票の構造化がされていない
3つ目の森はアンケート設計の全体像です。調査項目と各回答選択の構造化ができていませんでした。
全体像の可視化がない中でアンケートの細部ばかりに目が行き、後から調査項目や選択肢のダブリや整合性のない箇所が散見されました。
調査票を作る時に大切なこと
以上の経験からあらためて学んだのは、調査票を作る前や作成中に気をつけることです。具体的には次の3つです。
マーケティング目的と課題、調査目的に立ち返る
調査後のアクションから逆算した調査設計
調査設計の構造化 (全体像の可視化)
いずれにも共通するのは 「木ばかりではなく森を見よう」 です。
まとめ
今回はマーケティングリサーチについて、アンケート調査票を作る時に大切にしたいことを考えました。
最後にまとめです。
マーケティングリサーチのコンサルティングで起こったこと
アンケート調査票の作成で予定よりも大幅な日数がかかった
原因は3つの 「木を見て森を見ず」 だった
アンケート調査票の修正が何度も発生した原因 (3つの森)
調査目的への意識づけが弱くなっていった (調査目的の形骸化) [森: 調査目的]
調査後のマーケティングアクションが明確にできていなかった [森: アクション]
調査項目と回答選択肢の構造化・可視化 (全体像の把握) がされていなかった [森: 全体像]
調査票を作る時に大切な3つ
マーケティング目的と課題、調査目的に立ち返る
調査後のアクションから逆算した調査設計
調査設計の構造化 (全体像の可視化)
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