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スパイスを一振り!家庭内カレー問題を見事に解決

子どもたちは甘口カレーが好き、でも大人はスパイシーな辛い味が欲しい...。そんな問題に直面したことはありませんか?

今回は、この 「家庭内カレー問題」 を解決する意外な商品から得られる、ビジネスやマーケティングへの学びを掘り下げます。ぜひ一緒に探っていきましょう。

 「家庭内カレー問題」 がスパイスで簡単解決

小さな子どものいる家庭で、家族でカレーの好みが食い違うという 「家庭内カレー問題」 を解決するスパイスが新発売されました。

商品名は 「大人のカレースパイス」 です。

出典: マイナビニュース

こちらの 「大人のカレースパイス」 は、甘口カレーにふりかけるだけで本格スパイスカレーに変えられるというものです。

発売元のコウダプロによる調査によると、小さな子どもがいる家庭が家族一緒にカレーを食べるときは、81% が 「ママとパパが物足りないと感じながら我慢して甘口カレーを食べる」 や 「別の鍋で大人用の辛口カレーを作る」 という状況のようです。

ふりかけのような 「大人のカレースパイス」 のコンセプトは、毎日忙しいママやパパでも、手軽に美味しく本格スパイスカレーを食べられるというものです。子どもに合わせた甘口カレーを簡単に大人用のスパイスカレーに変えてくれるのがいいですよね。

学べること

では 「大人のカレースパイス」 からの学びを考えていきましょう。

調査からの問題 (機会) 発見

コウダプロは、家庭内でカレーの好みが異なるというあるあるな問題を見出しました。

子どもは甘口カレーを好みますが、大人は辛いスパイシーな味わいを求めることが多いです。大人が我慢して甘口カレーを食べる、あるいは別々の鍋でカレーを2つ味を作り時間も手間もかかるといった「家庭内カレー問題」が生じます。

コウダプロはこの問題を商品開発の起点とし、解決策を模索しました。その結果、甘口カレーに振りかけるだけで本格的なスパイスカレーの味わいに変えられる「大人のカレースパイス」が生まれたのです。

消費者の「不」、つまり不満や困難を解決するためのアプローチです。大人のカレースパイスはターゲット顧客の実際の悩みを理解し、それを解決するための商品を開発するという考え方を具現化しています。

想定するお客さんの抱える「不」を商品開発やマーケティングの起点とすることで、お客さん抱える問題を具体的に理解し、その問題解決を目指すことで、企業は新たな機会を見つけ出すことができるのです。

簡便性と効果性のバランス

「大人のカレースパイス」は、簡便性と効果性のバランスを巧みに組み合わせた商品です。根幹には、お客さんの時間と労力に配慮した製品設計が見られます。

特長的なのは、ふりかけるだけで甘口カレーをスパイスカレーに変えられるという簡便さにあります。利用手順は容易でありながら、得られるベネフィット (便益) がしっかりとです。毎日が忙しい日々を過ごす家庭にとって、このような手間をかけずに大きな効果を得られる商品は価値があります。

時間は大切であり、商品が提供できる価値を短時間で手に入れられることは大きな利点です。大人のカレースパイスは消費者の時間的な制約に配慮され、使いやすさと効果性のバランスを絶妙に保っています。

お客さんのニーズやライフスタイルを理解し、それに対応する形で価値を提供することが重要です。大人のカレースパイスは簡便性と効果性のバランスを優れた形で提供し、生活者に時間と労力の節約という具体的な価値をもたらしています。

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