見出し画像

Google の 20% ルールとは 「リスクヘッジ」 。20% ルール仕事術をご紹介

今回は、Google の 「20% ルール」 を取り上げます。20% ルールとは何かを Google にいた経験をもとにご紹介できればと思います。

記事の後半では仕事術への応用を書いているので、よかったら最後までぜひ読んでみてください。

Google の 20% ルール

私は以前に Google で働いていて、5年5ヶ月いました。

Google には 20% ルールがあります。Google のカルチャーで、20% ルールとは仕事の時間の 20% は全く別の仕事をやってよいというものです。別の仕事とは、チームでの役割や自分が期待されている本来の仕事とは関係のないことです。

20% は目安で、1週間の5日のうちの1日分、1日8時間を働くとすれば1日のうち 1.5 ~ 2 時間に相当します。

これは余談ですが、20% をやると本来の仕事は 80% になるはずですが、実態は本業が 100% のままで 20% が追加されるという 120% のような状態でした。半分冗談、半分本気で 「120% ルール」 と言っていました。

しかし 20% は自分がやりたいからやっていたので、大変だとは当時は思っていませんでした。

20% ルールの本質

もう少し 20% ルールについて掘り下げてみます。

これは今回の結論になりますが、20% ルールの本質は、「リスクヘッジ」です。

決められた役割だけを全員が 100% 注力する組織や会社は、一見すると成果を最大限に出せているように見えます。

しかし危うさもあります。Google の経営メンバーや事業責任者の判断がもし間違っていたら、あるいは意思決定の段階では正しくてもその後の環境変化によって前提が変わると、その誤った方向性に皆が走っていては全員で間違えてしまいます。

ここに 20% ルールの意義があります。

不測の事態になっても、20% の中から成功や成長の種が生まれるかもしれません。もちろん当たる確率は高くなく、むしろ外れる方が多いでしょう。

しかし Google 全体で 20% の分を自由にやっておくことによって、20% の中からプラン B が見出だせる可能性があります。ここに 20% ルールの本質があり、組織全体で見たときの 20% の分のリスクヘッジを常に持っていることです。

20% ルールでやっていたことが、本業に活かされることも期待できます。20% ルールは、自由な発想や立場でイノベーションを期待するだけではなく、全体で壮大に間違えることを防ぐリスクヘッジの意味もあるのです。

* * *

個人への応用

20%ルールというリスクヘッジは Google のような大きな企業だけではなく、個人のレベルでも応用できます。

今やっている仕事や案件とは別に、次のようなことに 20% の分の時間を使ってみます。

✓ 個人でも 20% をやってみる例

  • すぐには評価されないこと

  • 稼ぎにくいこと

  • 上司に言われたことではなく、またお客さんから頼まれたことではないこと


以上のようなことでも、自分が 「これはやりたい」 「なんとなくおもしろそう」 と思えば、仕事全体の時間の 20% でやってみるのはどうでしょうか?


点ではなく線で捉えよう

20% はあくまで目安で、幅があっていいです。本業が忙しい時でも最低でも 10% 、余裕がある時は 30% まで増やしてみます。

一見すると無駄なことに思えても、それは 「点」 で見ているからで、「線」 で捉え直してみると見える景色は違ってきます。普段の仕事で 20% ルールの考え方を取り入れてみると、普段とは違った仕事につながり、なんとなくの仕事のマンネリ感の解消につながります。

まとめ

今回は Google の 20% ルールと、仕事への応用をご紹介しました。

最後にまとめです。


20% ルールの本質

  • 本質は 「リスクヘッジ」 

  • 決められた役割だけを全員が 100% 注力する組織や会社は、もしその判断が正しくなければ全員で間違えることになる

  • Google 全体で 20% の分を自由にやっておけば、20% の中から不測の事態に対応できる プラン B が生まれる

  • 20% ルールとは、組織全体で見たときの 20% のリスクヘッジを常に持っていること


20% ルールから個人への応用 (仕事術) 

  • すぐには評価されないこと、上司に言われたことではなくても、自分が 「これはやりたい」 「おもしろそう」 と思えば、仕事全体の時間の 20% 内でやってみる

  • 本業が忙しい時でも最低でも 10% 、余裕がある時は 30% まで増やしてみる

  • 一見すると無駄でも、「点」 ではなく 「線」 で捉えると普段とは違った仕事になり、仕事のマンネリ感の解消につながる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?