ものごとの理解度を上げる方法を、マーケティング STP で解説
STP というマーケティングの理論はご存知でしょうか?
STP を知っているだけではなく、お仕事の実務で使えるようになり、さらには他の人に教えられる理解度を上げてみませんか?
今回は「知っている」「できる」「教えられる」の三段階の理解度に焦点を当てながら、マーケティングの STP の使い方を掘り下げていきます。もしかしたら、求めていた新たな知識やヒントが見つかるかもしれません。では、一緒に学んでいきましょう!
理解度の三段階
ものごとの理解度のレベルは、大きく分けると3つの段階があります。
✓ 理解度の三段階
知っている
できる
教えられる
知っているからと言ってできるとは限らず、「知っている」 と 「できる」 にはギャップがあります。また、自分が知っていることを他人に教えられるとも限りません。ここにもギャップがあるのです。
* * *
では理解度の三段階をビジネスでの具体例に当てはめてみましょう。
マーケティングの STP
マーケティングでは STP というフレームがあります。STP とはセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングです。
STP を理解度の三段階に沿って見ていきましょう。
[理解レベル 1] 知っている
理解の第一段階は、STP という方法の存在を知っていて、中身を理解している状態です。
セグメンテーションは顧客を特徴ごとに分けてグループをつくります。例えば求めるニーズで分けるベネフィットセグメンテーションです。
具体例で言えば、健康食品のサプリへのニーズは次のようなものがあり、ニーズが近い人同士でくくっていきいくつかのグループに分けます (セグメント化) 。
✓ 健康食品サプリへのニーズ例
栄養補給
ハリのある肌にし、肌をきれいにしたい
疲れを取りたい
整腸作用を促したい
快適な睡眠にしたい
STP のターゲティングは、分類したグループのうち特に注力するセグメントを決めます。先ほどのサプリの例を続けると、自分たちがターゲットにするのはサプリに 「整腸作用を促したい」 を求める人たちとします。
そして STP のポジショニングは、狙うセグメントの中で自分たちの存在感を高めます (これをポジショニング形成と表現します) 。消費者に 「整腸作用に効くサプリといえばこれ」 と思ってもらえることを目指します。消費者の頭の中にブランドができている状態です。
以上がマーケティングの STP について、理解度の第一段階である 「知っている」 というレベルです。
[理解レベル 2] できる
第二段階は、 STP が頭の中に知識として入っているだけではなく、仕事で STB を使えることです。具体的には、担当している自社の商品・サービスのマーケティング戦略や施策で STP が反映されています。
さらに 「できる」 のレベルが上がると、知っていることを実行できるだけではなく、成果につなげられます。
例えば、STP のポジショニングで消費者や顧客の中でブランド形成が実現できています。競合商品とは違う独自ポジションを築いていて、選ばれやすく売れる商品になっていて、売上目標を達成しています。
[理解レベル 3] 教えられる
理解度の第三段階は、自分の知っていることやできることを他の人に説明できる状態です。
人に説明するためには自分の頭の中が整理され、相手の置かれた状況や理解度に応じてわかりやすく伝えることが求められます。自分の頭の中のみではなく、または自分にしかできない属人的な方法でもなく、他の人にも再現できる知識やノウハウにまでなっています。
STP の例では、STP の一般的な知識に加え、マーケティングの実務でどう活用できるかを他人に説明できます。そして教えてもらった人が 「知っている」 から 「できる」 になるように導けます。
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