マーケティングが不要な場合とは?具体例で解説
今回はマーケティングです。
✓ この記事でわかること
そもそもマーケティングは何のためにある?
マーケティングの要素分解
マーケティングが不要な時と具体例
では必要なことは?
マーケティングのものの見方や考え方は、あらゆるビジネスで汎用的に役に立ちます。
マーケティングを直接の仕事にしていない方にも参考になればと思います。ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。
そもそもマーケティングとは?
マーケティングが必要かどうかを掘り下げる前に、前提となる考え方を共有させてください。
そもそもでマーケティングとは何のためにあるのでしょうか?
マーケティングは万能ではなく、魔法の杖でもありません。マーケティングとはあくまで手段で、必要かどうかは上位にある目的によります。
これは裏を返せば、お金や人というリソースを投入しマーケティングをしなくても目的が達成できれば、マーケティングは不要なのです。
ではマーケティングが不要な時はどんな場合かを、さらに掘り下げてみましょう。
マーケティング活動の分解
必要か不要かを考えるにあたって、次のように、マーケティングの要素を分解して解像度を高めるといいです。
以上がマーケティング活動の要因分解です。
では分解した中から、マーケティングが不要なケースを考えてみましょう。
マーケティングが不要な時 (4つ)
マーケティングが不要なケースとは、具体的には次の4つです。
✓ 場合によっては不要なこと
新規顧客の獲得
広告と販促活動
過度な安売
新規販売チャネルの開拓
では順番に見ていきましょう。
[ケース 1] 新規顧客の獲得
1つ目に不要になることは新規顧客の獲得です。
どういう状況で不要かと言えば、もし既存顧客のリピート購入だけでビジネスが成立するのであれば、新しい顧客を増やすマーケティングは不要です。というのも、お客さんを広げ増やしすぎることによってキャパオーバーになってしまうと、既存客への対応がおろそかになり不満につながるからです。
新規顧客を獲得するマーケティングが不要な具体例は、一見さんお断りのお店です。馴染みのあるリピート顧客と既存客からの紹介だけで商売が成り立っていれば、自らでの新規顧客の開拓は不要です。
[ケース 2] 広告と販促活動
2つ目は広告と販促です。広告宣伝や販売促進にお金を使わなくても口コミで自然と広まっていけば、広告と販促は不要です。
良い商品やサービスで売れていくのであれば、わざわざ広告販促にお金をかけなくてもいいわけです。
有名なところでの例はスターバックスです。スタバのテレビ CM を見たことがないように、スタバは広告活動はしていません。
[ケース 3] 過度な安売り
過剰な安売りをしてしまうと利益を削ってしまいます。
適正価格で、もっと言えば同業他社よりも値段は高くてもファンがいて買ってもらえるのであれば過度の安売りは不要です。得られた利益はビジネスで投資し、めぐりめぐって顧客にも還元されます。
過度な安売りをしなくてもビジネスが成立している例は Apple です。Apple 製品が安売りされることはありませんが、世界中で iPhone や Mac は売れています。
[ケース 4] 新規販売チャネルの開拓
4つ目は販売チャネルです。
見込み客とのコミュニケーション接点と販売チャネルをこれ以上増やさなくても、ビジネスが成立するのであれば新規チャネルの開拓は不要です。
商圏エリアを拡大せず、ルートもネットのみの扱いで問題なければ、新しい販売チャネルを見つけなくてもいいです。例えば大手 EC サイトは出店せずにダイレクト販売のみとするビジネスです。
これができるのは自分たちで顧客リストがあるからです。質が良く一定のファンがいて人数規模も自分たちには必要十分であれば、新規チャネルの開拓は不要です。
必要なマーケティング
ここまで、マーケティングが不要な場合を例とともに見てきました。
一方でマーケティング活動の中で、あらゆる事業で必要なこともあります。
最初にマーケティングを分解した中で言えば、以下については私はマーケティング活動として重要だと考えます。
✓ 場合によっては不要なこと
新規顧客の獲得
広告と販促活動
過度な安売
新規販売チャネルの開拓
まとめ
今回はマーケティングについてでした。
最後にまとめです。
マーケティングの位置づけ
マーケティングは万能ではなく魔法の杖でもない
あくまでマーケティングとは手段。必要かどうかは上位にある目的による
マーケティングをしなくても目的が達成できれば不要
場合によっては不要なマーケティング活動
新規顧客の獲得。既存客だけでビジネスが成立する場合
広告と販促活動。商品・サービスが良く口コミで自然と広まっている場合
過度な安売り。適正価格や他社より高くても顧客が欲しいと思っていれば過剰に安くしなくてよい
新規販売チャネルの開拓。顧客リストを持っていて必要十分であればチャネルを増やさなくていい
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