天才たちから学ぶ習慣#5
前回の続き「天才たちのライフハック」を紹介します。
前回の内容をご覧いただいてからの方がわかりやすいと思いますので、リンクを貼っておきます↓
■まったく違った代案を作ってみる(サム・ライミ)
「スパイダーマン」や「死霊のはたわた」などで有名なハリウッド映画の映画監督。彼が若いころ、低予算のホラー映画の作り手として注目されていた。それにはお金がないから予算の不足は発想で克服したという背景がある。例えば、「死霊のはらわた」では、死霊が主人公たちに突進してくるシーンがあるが、ここでライミは、死霊視点で主人公たちに迫るカメラワークを行った。これも演出予算の不足から考案されたものだが、死霊の目から見る場面であれば、特殊メイクを施した死霊を登場させなくて済むからだ。
このようにB級映画で実力を認められていき、ハリウッドで活躍する映画監督になった。
■理念は自分が率先して取り入れる(インクヴァル・カンプラード)
リーズナブルな価格と、優れたデザインと実用性の家具を販売するIKEAの創業者。
「民主的デザイン」を軸に製造、運搬、管理全てのコストを節約して低価格を実現しているIKEAだが、節約はカンプラード個人の習慣でもあった。
彼は億万長者でもあったが、信じられないくらいほど質素な生活をしていた。自宅の家具は勿論IKEAの家具を利用していたのも有名な話。
自分の人生に理念を率先して取り入れることがなければ、今のようなIKEAの経営を維持することできなかったかもしれない。
■小さなヒントから全体像をつかむ(ジョセフ・ベル)
エディンバラ大学医学校で教授を務めた19世紀の医者。
彼は診断が極めて難しい病気でも正確に見抜いてしまう天才的な能力を持っていたこともあり、医学会では有名な存在だった。その背景には小さなヒントから相手のプロフィールを推理する習慣をである。
驚くほど正確な診断が出来たのも、このように小さなヒントを見逃さない習慣があったからである。
因みにベルの教え子にはコナン・ドイルという人物がいる。彼は後に推理小説で大成功をし、憧れの師をモデルにシャーロック・ホームズのキャラクター創作した。
よく知らないものについて、初めから全体像を把握するのは難しいが、あちこちに転がるヒントから推理することが出来る。
■重要な情報は丸ごと暗記をする(ウォーレン・バレット)
ビル・ゲイツにつぐ大金持ちであり「投資の神さま」として知られている。
バフェットは自分にとって重要な情報は暗記してしまう習慣を持っている。大学時代には教科書をまるまる暗記してしまうほどで、投資家となってからは数多くの企業の数字を頭に入れていた。この習慣が彼の成功を決定づけた要因は大きい。実際に自分の専門分野について、多くの知識をもつ人が、より大きい成果を出すという研究結果も多数存在する。理由は、多くのデータを記憶していれば、それを利用して、より高次元な思考を行うことができるからである。自分の仕事と関係のある情報は、可能な限り記憶するよう努力すれば、仕事力が向上するのを体感できるであろう。
■意思決定にはチェックリストを使う(マリッサ・メイヤー)
若くしてシリコンバレーで最も成功した女性。今では身近な「Google map」「GMAIL」「Google検索」といったGoogleのプロダクトは彼女によって洗練されたもの。
メイヤーが意思決定をするとき、感情に基づかない自分なりの計算をして臨む習慣がある。検討している事案をいろいろな要素に分解をして、それぞれ点数をつけて、合計値が高い選択をするようにしているのである。進学先を決める際もこの方法をつかった。ハーバード大学、イエール大学など名門大学に同時に10校合格したため、表計算を使って色々な変数を入力して計算した。
メイヤーのように完全に真似をするのは難しいが、チェックリストを作り、それぞれの選択の長所や短所を洗い出すプロセスは有効である。
■才能の出し惜しみはしない(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)
ドイツを代表する文豪。「若きウェルテルの悩み」「ヘルマンとドロテーア」「ファウスト」など幅広い分野で傑作を残した。
そんなゲーテは若かりし頃、友達のラブレターを代筆してあげるという習慣を持っていた。ゲーテは友達からのお願いを文才の浪費とは思わず、才能の全てを注いで代筆をした。自分の才能を発揮する機会を得たら、「お金にならない」「時間の無駄」と二の足を踏まず、惜しまず飛び込んでみることで、その才能と関わる多くのことを経験することができる。
■他の人の仕事に感心をもつ(フランシス・クリック)
ジェームズ・ワトソン、モーリス・ウィルキンスとともにDNAの構造を解明して、ノーベル生理学・医学賞を受賞したイギリスの生物学者。
この業績は、同時代の他の科学者たちの実験結果なしにはあり得ないものであった。クリックは同時代の生物学者たちが何を研究しているかに、強い関心を持って調べ回るのが習慣だった。他の科学者の研究の重要性や、何が自分にとって役に立つかを素早く見分ける能力を持っていたのは、先の習慣のおかげである。
人に教えを請うたり、無知をさらけ出して情報を集めるのはプライドが邪魔することも多いが、そのハードルを越えることが出来ない者が多いからこそ、オープンマインドは成功への繋がる兆しとなる。
いかがでしたでしょうか?
まだまだご紹介しきれてないので、また次回にでも続きをお届け致します!
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