『新訂 競争の戦略』まとめ
競争というものは企業にとって不可欠であるが無駄な競争ほど不必要なものもない。賢い競争のためにはこの本は有益になりうるだろう。この本ではそのためのノウハウを学ぶことができる。
競争において分析すべきものは5つあり、それは売り手、買い手、新規参入者、同業者、代替品である。それを1つずつ解説していこう。
まずは売り手である。このいい例がイオンやセブンHDのプライベートブランドである。プライベートブランドの中には大手企業が開発から生産まで行っているケースが多い。イオンやセブンは自前の流通網や店舗網を持っており、企業にとってこれほど望ましい売り手も存在しないと言えるだろう。
続いては買い手。例えばコンビニは24時間空いているしどこにでもあるため他にはない利便性があり差別化できていると言えるだろう。
3つ目の新規参入者は動画プラットフォームや検索エンジンがいい例であろう。実質的にほとんどの国で独占的にシェアを占める大企業が存在しており、今から新規参入する意欲を持つ企業は存在しないだろう。
4つ目の同業者はコンビニや牛丼チェーン、あるいは携帯キャリアのようなシェアを競い合う数社の存在をイメージすると頭に入ってくるだろう。
そして最後の代替品。わかりやすいのは品揃えを強化しつつあるドラッグストアであろう。コンビニと競合しつつあり、コンビニ各社にとっては頭を悩ませる存在である。
そして競争のために何をすべきなのか?それには3つの方法がある。それはコスト削減、高付加価値化、そして選択と集中であるとこの本の中では述べられている。
結局のところライバルとの無駄な消耗戦ほど不毛なものはない。そして、うまく回避できる競争を回避するのが賢い企業の立ち回り方であろう。
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