『いのちの光』

 「発達障害」という言葉を聞いて、どのようなイメージを抱くだろうか。ひと昔前に比べたら知られるようなったと思うけれど、どう認識されているかと問われるとマイナスなイメージがあったりしないだろうか。

 発達障害だけではなく「障害」と聞けば、最近では「ひとつの個性」という捉え方もあるし、自分の周りでは耳にする。ただ、ひと口に「個性」といっても様々。それは障害のあるなしに関わらず、である。そして捉えることよりも受け入れる、受け止める、ことは難しいのではないだろうか。

 「発達障害」だけではなく相手を知らないことには受け入れることは難しい。誤解や思い込み、偏見などが存在すると更にそれを改めることは・・・。私自身も精神疾患を患ったことがあるので、こういったことから生じる「生きづらさ」を感じたこともあるし、いまも感じながら日々の生活を送っている。

 どんな人も生きやすい、自分らしく生きられる社会に。けれども、社会が変わるには相当の時間を要することだろう。であるなら、私たち一人ひとりが、身近なところから変えていくことが大切ではないだろうか。それには、まずは「知る」ことから始めよう。その「知る」の手助けとなるのがこの一冊になると思う。



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