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日々の泡

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その場その場で感じたことを徒然なるままに。
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#青年海外協力隊

仲間に入れて欲しいだけなんだよ

青年海外協力隊は現地の人と一緒に生活をして その中から少しでも力になれることを探して それをやっていく。 だから上からじゃなく、 同じ目線の国際協力。 出来ることは限られるけど、すごく素敵なことだと思う。 だからインドネシア人になろうと思ってきた。 なれないのは分かってはいるけど 少なくとも彼らに受け入れられるくらいには。 郷に行っては郷に従え、 言葉だって頑張って覚える。 ご飯は手で食べるし、裸足で歩くし、 イスラム教の挨拶だって真似する。 日本人はこういうの得意だよね

どこまで行けば「合格」なのか

大学の時、卒業要件がいくつかあった。 第一に「単位がいくつ以上」というものがまずはあるんだけど、 その中に「評定平均がいくつ以上」というものがあった。 評定平均は成績の平均で、 確か4点満点で、各授業の評価がAだと4点、Bだと3点、Cだと2点、 Dが1点でEは落第(単位取れない)みたいな感じで 確かその当時の卒業要件は2点に届かないくらいだったと思う。 要は全部Cという評価を取れば無事卒業出来る、というものだ。 思う、というのも幸いにして そのギリギリをせめぎ合って卒業し

「あるもの」と「ないもの」

早いものでもう2月。 去年の4月末にインドネシアに来て早9か月が経ちました。 ブログもたくさん書こう!って思ってたけど 結局全然書けなかったなあ。 毎日くらい書いている人は本当にすごいなあと思う。 私は1年間の任期なので今年の4月の末で帰国。 長いようで短い1年間が終わる。 もういよいよゴールが見えてきた感じ。 こうやってゴールが見えてくると なんだか複雑な感情が沸いてきて。 早く日本に帰りたい気持ちもあるけど、 正直なところ日本社会に復帰出来るか不安なところもあって

才能という言葉の逃げ

僕が幼い頃、テレビでニュースを見ていたとき。 卓球の愛ちゃんが子供の頃、泣きながら卓球台と向き合う姿が流れてた。 そして彼女はオリンピックにも出ていた。 夏休みの帰省の定番であった甲子園を見ていた時 マー君とハンカチ王子の試合をテレビで見ていた。 本当にものすごい試合だった。 その当時「最年少記録」や「〇〇世代」などを作る彼らは その当時の僕より年上の人たちだった。 いつからだっただろう。 自分より若い世代が活躍し出して、 それを見て最初の頃は 「この人俺より若いのにす

クラウドファンディングが、嫌いだった。

クラウドファンディングが嫌いだ。 正確に言うと嫌いだった。 仕組みは知ってる、みんなからお金集めてその人の夢叶えるんでしょ?ってくらいだった。 お金を集めている人は、みんな自分の信じたやりたいことを真っ直ぐに語れるキラキラした人たちで、 熱い言葉と、未来のビジョンと、彼らの笑顔の写真が載ってて、それを応援してくれる人がいて。 なんか、嫌だった。 ちゃんと内容を見るのも嫌だった。 でもその理由は、何となく気づいていた。 それは、お金があってもやりたいこともなかった自分が

きっと僕は「世間」教の信者

宗教というものを、僕は殆ど知らない。 多くの日本人と同じく無宗教だし、 しっかりとそれについて考えたこともないから まったく知識もない。 父は仏教徒で、母はクリスチャンだけど、 そこまで敬虔な訳ではないし、 両親の宗教を知る機会は、祖母が亡くなった際のお葬式と入るお墓の違いでしか認識したことがない。 そういう背景もあって、 もう誤解を恐れずに言うと、宗教に全く興味がなかったし 今でもどうしてそこまで神を信じれるのか、分からない。 (批判している訳でも、否定している訳でもあり

僕にとっての経験と優しさの関係

今日は活動とかインドネシアとかには全く関係ない話。 久しぶりに何だか昔を思い出したから、今日は自戒を込めてことばを書きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あれは確か中学生のころ。 国語のテストがあった。 答案用紙が帰ってきて、ある問題を間違えていた。 小説を読解する問題。 「この出来事の後の主人公の心情は?」みたいな問題だった。 内容を細かくは覚えていないけど、間違えている理由が分からなかった。 先生が解説してくれたんだけど、それを聞いても

今の僕にとっての70日間という意味

インドネシアに来て70日以上が経過した。 経過した、というより経過してしまったという感じかな。 この70日間というのが、実はちょっと感慨深い期間で。 青年海外協力隊(JICA海外協力隊)は 派遣される時期が年間3回(今年から)あり、 それぞれ年度+〇次隊と呼ばれ、区別されていたりする。 私は2018年度4次隊と呼ばれる。 今週、次の隊次である2019年度1次隊の派遣前訓練が終わったようだ。 派遣前訓練は70日間、派遣国に応じて福島県・二本松市と長野県・駒ヶ根市にある J

「お前は何の為にここに来たのか?」

青年海外協力隊には職種という専門分野が存在し、 それに基づいて各国各地域に派遣される。 私の場合は環境教育。 環境教育でも大きく分けて2種類ある。 いわゆるグリーン系と呼ばれる環境保全を担うようなものと ブラウン系と呼ばれるゴミ問題を扱うもの。 もちろんどちらも切っても切り離せないものであり、 どちらに取り組んでももちろんいい。 ただ、配属先が国立公園だったり環境保全に取り組むNGOだったりすると 自然と軸足は前者になるし、 役所の環境局の廃棄物関連の部署に配属となれば

孤独には慣れている、という誤解

今日は海外での生活について。 というか青年海外協力隊でインドネシアに来て、 生活面や自分自身で感じたことについて。 青年海外協力隊として海外に滞在することは やはり留学や駐在で海外に滞在することと全く違う気がしています。 「責任ある仕事」というものは、大概の場合ありません。 これをやってくれというものもなく、これをやっておけばいいというものもありません。 自分で感じ、考え、それを拙い現地語を使って説明し、 時には理解してもらえなかったり、動いてくれなかったりしながらも 少

日々の感情の泡

海外旅行に初めて行ったのは20歳の時。 それまでは海外なんてなんだかとーっても遠い気がしていて、選択肢にすらも入ってなかったなあなんて。 初めて海外はインド。1週間という短い期間だったけど、ガンジス川やタージマハルなどの観光地を回って、すごく刺激的で楽しかった。 そのあとも海外の観光地に何か所かに旅行で行った。それぞれに雄大な自然や歴史的な建造物、野生の動物や綺麗な街並みがあった。でも何だろう、それはそれですごく楽しい。だけどなんだかだんだんと物足りなく感じてきたりもし