ドールハウスに続き、楽しみにしていた怪物のゆりかご。読み応え抜群でした。
前作が好きだった人は安心して読んで欲しい。面白さが落ちず、むしろ良くなっているのではないかと思うくらい、のめりこめました。
衝撃度は前作程ではないが全体的に見れば、こちらの方がという感じです。
イジメが題材になっていたり、人が人を見るものさしの尺度だったりと胸糞悪い事件だが、バッドエンドの手前で止められたり、探偵と助手のコンビの関係性ややりとりなどかあったから、前を向いていける形で終われたのかな。わりと酷な事件背景だったが、上手く青春模様で中和していました。
ミステリとして謎に迫っていく緊迫感と意外な犯人像に揺さぶられて良かったです。ゾッとするシーンから始まる最初から事件の深部に迫る最後まで惹きつけられて、明かされた真実にやるせなさがありました。
イジメはいつかなくならいものかと願わずにはいられない。
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