元国語教員が教えるホントの本、新聞、ネットメディアの読み方-本が嫌い、国語が嫌いな方に-本好きの方も大歓迎!  本の選び方編ーその2自分が今まで読んできた本と反対の主張の本を選ぶ

さて、次は何のために本を読むかの目的が決まっている人向けの本の選び方です。

実用書や解説書を購入したいと考えてる方向けになります。

こういう方は「英会話がうまくなりたい」「日本史に興味がある」「経済を学びたい」などという目標があると思います。

そういう人向けになります。

そういう人たちの本の出会い方の問題点はやはり自分の主張に近い本を選びがちになるところかなと思います。

「○○さんの英語講座をオンラインで見て、わかりやすかったので○○さんの英会話本がほしい」

「××さんの日本史の本はいつも面白くてわかりやすい。なので今回の××さんの日本史本を。」

「△△さんの経済書は主張が一貫している。好感が持てるからもっと深く知りたい」

等となりがちです。

ですが、それではやはり知識が偏ってしまいます。その人の主張や方法論はよっぽどのことがない限り変わりませんからね。

そうなると、「今まで読んできた主張と真逆の本を買う」ことが必要になってきます。

ですが、そういう場合、どう選んでいいかわかりませんよね?

その人がどういう教授の元について勉強してきたか、仕事してきたかとか調べるのはこのネット社会でも至難の業かとおもいますし。

そこでお勧めしたいのは「今まで読んで批判的に書かれていた記事の書かれた本を買う」です。

大抵、実用書や解説書には「○○さんはこう書いていたが、私は違うと思う」みたいな項目がかなりの確立であります。

所謂反証や反論という部類のモノですね。

その批判されている作者の本を選ぶのです。

何も全部選ぶ必要はなく、その中の1-2冊で十分です。

もちろん、どちらの意見に賛成するか/反対するかは自由ですが、やはり、どちらの意見に賛成/反対するにしても、両方の意見をある程度深く知っておくことは必要不可欠かなと思います。

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