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【詩】うっかり眠れない夜の出来事

うっかり
夜中の2時に
缶チューハイを飲んでしまって
3分の1は 酔い
3分の1は 気持ち悪い
3分の1は お腹痛くなって
眠れない

無理やり布団にもぐりこんでみたら
3日前に受け取った
理不尽なメモを思い出して
返事をどう書くか考えた
謙虚すぎるほど謙虚にへりくだって
皮肉をたっぷり込めて
完膚なきまでに正論ぶちかまして論破して
このわたしにお前ごときが何を言うハヤミユウ
まだ文句言えるなら言ってみろ
っていうところまで書いてやろうか

ま、あまり長すぎないくらいにね

ふと思いついて起き上がり
空のペットボトルを
ゴミ捨て場に置きに行ってみる
パジャマのままで

夜は夜で
電車はこないし
国道から車の音もしない
遠くの首都のビル群
遠くに東京タワーかスカイツリーか
集合住宅の周りは常夜灯

ぎりぎり吐かずにすむだろう
と、思いながら歩く
午前3時のゴミ捨て場前まで

常夜灯で外は明るい
ゴミ捨て場の中は暗い

うっかり
入り口でつまづきそうになる
勢いで吐きそうになる

これだから日曜から月曜の夜は嫌いなんだよ
こっそりつぶやく
誰にも聞かれないようにね


おわり


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