子供を育てるという選択は実子とは限らない
現在(2024年)養育里親をしています。
2018年に結婚
2021年に里親登録をしました。
まずは、わたしが養育里親ににつて知った経緯について
里親を知ったのは、NHKの朝の連続テレビ小説の「瞳」を見て知りました。
2008年に放送されたドラマです。
私は、幼い頃から孤児が出てくるお話が好きでした。
・赤毛のアン
・あしながおじさん
など
親がいなくても強く生きていく生き方が眩しく写っていたのです。
童話の世界のお話で現実味はなかったのですが、大人になって見たドラマで
日本での親のいない子供がどんな風に育っていく道があるのかを知ったきっかけになりました。
里親制度について、その時にあれこれと調べた経緯があります。
当時、結婚もしていないし、その予定もなかったことから、いつか理解のある相手と結婚できたら里親になれないかな?と感じたと記憶しています。
その後、30歳前半頃に子宮内膜症と診断され
子供が出来ない可能性があることを知ります。
この時も結婚の予定もないので、ショックは受けましたがあくまで可能性で、子宮内膜症でも出産している人はたくさんいることを知り、あまり深く考えることはありませんでした。
しかし、代理母の話や精子バンクの話をメディアで見かけたりして、そんな情報が敏感に入ってきていました。
そんな中、特別養子縁組といものがあることも知ります。
そして、子供への虐待・殺害のニュースも頻繁に目につくようになりました。
居た堪れなかったですね。
結婚して、子供はどうするのか?
わたしは40歳手前に結婚をしました。
結婚前に子供が出来ない可能性もあって、出来なかったら特別養子縁組を考えていると話をしました。
(夫はそれがどういった制度なのかは知りませんでした)
夫は、子供のいない生活もいいと思っていると言ってくれました。
この言葉を聞いて子供ができなかった時のことを考えると嬉しい言葉ではありましたが、他人の子供を育てる気持ちってどうなのかを探ることは出来ませんでした。
結婚をして、すぐに病院で不妊治療を始めることになり、病院も1年の間に2回転院しました。
焦りもあったし、金銭的になこともありました。
そして、不妊治療を始めると特別養子縁組の情報は更に入ってきます。
雑誌やポスター、SNSでの投稿
里親よりも特別養子縁組の方へ気持ちが向かいます。
夫にも話しやすいとも思いました。
不妊治療をやめたいという話をした時に
「夫は、夫婦二人で楽しく過ごせると思う」
「結婚して良かったと思う」
など言ってくれました。
二人とも涙しながらの会話でした。
嬉しいと思ったのですが、子供を持つという選択肢が拭いきれませんでした。
この言葉で、夫は子供がいなくていいと思っているのか?
私に気遣っての言葉なのか?
特別養子縁組の話も持ち出します。
夫は、
「知らないから何とも言えない」
と答えるのです。
私が知っている情報を話してもそうでした。
夫は、知る努力はしていてくれたのかもしれません。
わたしはダメなのか?いいのか?の結論が欲しく、情報のURLを送ったりしていました。
時には、「知らないじゃなくて、知ろうとしてよ」と言ってしまった時もあります。
わたしは2人で情報を集めて考えたかったのです。
夫は子供は好きなのです。
姪っ子との仲がいいし、友人の子供とも楽しく遊びます。
そんな姿を見ると胸が痛みました。
不妊治療をやめてから半年ぐらい経った頃
他人の子供が嫌なら仕方がないと諦めていた時に
夫が、弟と2人で飲みに行って
弟に特別養子縁組の話をして「いいんじゃない」と言われたことをきっかけに、夫が真剣に向き合ってくれている様子が目に見えてわかるようになりました。
身内からの後押しって大きいものなのですね。
こうして、わたしたちは子供のいる生活に向けて本格的に動き出しました。
これが2020年秋ごろの話です。
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