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夏休み 受験生親 妄想の跡/石井

今回は息子の話ですが、不登校ネタでもなんでもなくて、まぁ、ただのひと夏の思い出。

現在高校3年生。1年時はあんまり学校行ってなくて、でもまぁ、コロナでなんやかんや出席日数はセーフ。2年時、しんどそうな日もあったけど、楽しそうな日もある。

で、3年生になった。
ここで進路問題。
ハッキリ言って、なんでも良いと私は思ってる。なんでもとは、本当になんでも。
大学、就職、フリーター、浪人生、海外留学、日本縦断…本当になんでも良い。
本人さえ元気ならば。そう、元気がない辛さを親子で知ってからは、本気でなんでも良いと思える。

でも、この私のなんでも良いというスタンスが、どうやら本人は悩ましいらしい。
本人もなんでも良いからかもしれない。

なんでも良いから、迷うらしい。
なんでも良いと、どうでも良いは別物なんだけど、ごっちゃになってるかもしれない。

これから先何がしたいん?
って聞いたら、初めて出た答えが
「毎日釣りがしたい」だった。

それから月日は流れ、嬉しそうに
「毎日釣りができる大学見つけた!」
という。

それは山口県の水産大学。
私までなんだかワクワクしてこっそり調べた。夏にオープンキャンパスある!

「オープンキャンパスいく?」
って聞いたら
「行く」
うんうん、なんかいい感じ♫
本人もやる気になってきたっぽいし
このまま受かるかどうかは別にして
目標が出来た事は喜ばしい。

オープンキャンパスの申し込みは本人がして、私は旅中の宿、フェリーの予約を嬉々として手配した。

山口県までついていくけど、オープンキャンパスまではいいや、小2の末っ子と下関の水族館行こ〜♫と色々計画立てて、いざ!山口へ!

無事フェリーで着いた!あぁ海の香り!
えらい遠い所まできた気分。来年は息子も離れてこんな場所で生活するんかぁ。
って、受かる前から私の妄想は加速していた。

乗る電車など確認して、じゃまた夜のホテルで!と別れた。(部屋は別)

その日は、ホテルの前で夏祭りがあって、末っ子と楽しんでいた。
なかなか息子は帰って来ない。
希望者は授業をたくさん聞けるらしいから、きっと楽しんでいるんやろう、と思っていた。

そして、疲れてるけど充実した表情で帰ってきた。勝手にこれで勉強も身が入るだろうと思った。

「どうやった?」ワクワク…

「なんか違うわ、やめとくわ。」アッッサリ

えぇーーー!?まさか、そう来るとは!!
すごい!理解不能で逆に感動するっ!!

なんで、私今山口にいてるんやろか…
あ、旅行だ、そっか、そうだった。
うん、楽しんだ。暑かったけど。

関門海峡


満喫した

充実した顔はネ友に会って、晩ごはん食べてきたせいだった!

期待を裏切らない息子と夏の思い出2023。完

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