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6月は「毎日チョウゲンボウ」6/23更新分

※「毎日チョウゲンボウ」は1990年に平凡社より刊行された「チョウゲンボウ(Kestrel)優しき猛禽」をWeb用に再編集したものです。

前回はこちら

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▲すっかり大きくなった雛たち。獲物を持って巣穴に戻る雌の姿を見つけて大さわぎ

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▲人里近くの崖の巣穴でチョウゲンボウの雛たちはすくすくと育ってゆく

雄と雌の仲の良さ、子育てのうまさ。おとなしく、可愛い雛たち。チョウゲンボウとは、見る者を何と心やすらかにさせてくれる鳥だろう。

半年間のテント生活はまたたく間に過ぎた。始めた頃は寒さとの闘いで、寂しさも手伝ってつらいテント生活ではあったが、この仕事に挑んでみて、本当によかったと思う。

彼らとともに半年暮らした大自然の中で、私は自然の素晴らしさと厳しさと、営みの不思議を改めて教えられたのであった。

(明日へつづきます)

著者紹介:平野 伸明(ひらの・のぶあき)

映像作家。1959年東京生まれ。幼い頃から自然に親しみ、やがて動物カメラマンを志す。23才で動物雑誌「アニマ」で写真家としてデビュー。その後、アフリカやロシア、東南アジアなど世界各地を巡る。38才の頃、動画の撮影を始め、自然映像制作プロダクション「つばめプロ」を主宰。テレビの自然番組や官公庁の自然関係の展示映像などを手がける。

主な著書に「小鳥のくる水場」「優しき猛禽 チョウゲンボウ」(平凡社)、「野鳥記」「手おけのふくろう」「スズメのくらし」(福音館書店)、「身近な鳥の図鑑」(ポプラ社)他。映像ではNHK「ダーウィンが来た!」「ワイルドライフ」「さわやか自然百景」や、環境省森吉山野生鳥獣センター、群馬県ぐんま昆虫の森、秋田県大潟村博物館など各館展示映像、他多数。
→これまでつばめプロが携わった作品についてはこちらをどうぞ。

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