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6月は「毎日チョウゲンボウ」6/20更新分

※「毎日チョウゲンボウ」は1990年に平凡社より刊行された「チョウゲンボウ(Kestrel)優しき猛禽」をWeb用に再編集したものです。

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それは見ている私をふるえ上がらせるような、熱く激しい闘いだった。このままではどちらかが死ぬ。私はブラインドを飛び出して2羽を分けようかと思ったほどだった。

離れてはまたつかみかかり、足のつめをたて、くちばしで羽毛をむしる相手への執拗な攻撃は10分余り続いた。

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▲闘いは二転三転、激しさを増してゆく

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やっと「キィーッ」と悲鳴のような声がして、途中から相手におおいかぶさり優勢だった1羽が離れて、雌同士の闘いは終わりを告げた。
軍配はいちかばちかの闘いを挑んだ、あとからきた雌に上ったのである。

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▲闘うこと十余分、ついに1羽の雌が悲鳴をあげて、生命をかけた熱い闘いは終わりを告げた

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著者紹介:平野 伸明(ひらの・のぶあき)

映像作家。1959年東京生まれ。幼い頃から自然に親しみ、やがて動物カメラマンを志す。23才で動物雑誌「アニマ」で写真家としてデビュー。その後、アフリカやロシア、東南アジアなど世界各地を巡る。38才の頃、動画の撮影を始め、自然映像制作プロダクション「つばめプロ」を主宰。テレビの自然番組や官公庁の自然関係の展示映像などを手がける。

主な著書に「小鳥のくる水場」「優しき猛禽 チョウゲンボウ」(平凡社)、「野鳥記」「手おけのふくろう」「スズメのくらし」(福音館書店)、「身近な鳥の図鑑」(ポプラ社)他。映像ではNHK「ダーウィンが来た!」「ワイルドライフ」「さわやか自然百景」や、環境省森吉山野生鳥獣センター、群馬県ぐんま昆虫の森、秋田県大潟村博物館など各館展示映像、他多数。
→これまでつばめプロが携わった作品についてはこちらをどうぞ。


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