マガジンのカバー画像

ネイチャーフィールドnote

自然・鳥・動物に特化した映像制作会社「つばめプロ」が、写真、動画、音声などを交えて、自然にまつわる記事を発信していきます。
月300円で過去の記事もすべて閲覧することができます。無料記事も多数!
¥300 / 月
運営しているクリエイター

2021年7月の記事一覧

久野公啓の生き物よもやま話「ヒヨドリ親子」

久野公啓さんによる「久野公啓の生き物よもやま話」のコーナー第1回目です。 久野さんは長野県伊那市を主なフィールドとして活動している写真家。毎年タカの渡りの時期になると、竜飛岬や白樺峠などに車中泊で何日も寝泊まりし、渡り鳥の数を数えるという独自のスタイルを貫く渡り鳥の研究家でもあります。 久野公啓(くの・きみひろ) 写真家、渡り鳥研究家。1965年愛知県生まれ。信州大学農学部林学科卒業。長野県伊那市在住。幼少の頃から、田んぼなど身近な場所に暮らす生き物に惹かれ、その魅力を世

里山大百科「夏」野蚕の仲間

絹糸といえばカイコの紡ぐ繭を思い浮かべる。 カイコは長い歴史のなかで人間によって飼い慣らされ、すぐれた生糸を産み出すが、もともとは野生のガが改良されたものといわれる。 カイコを家蚕(かさん)と呼ぶのに対して、野蚕(やさん)と呼ばれる野生グループはそれぞれが個性豊かな繭を紡ぎ、その繭糸には捨てがたい魅力をもつものが多い。 ▲ヤママユの幼虫はクヌギ、コナラなどの葉を食べて成長し、数枚の葉をつづって長さ48mmほどの緑色の繭を紡ぐ。/埼玉県所沢市(撮影・新開孝)

里山大百科「夏」水辺の植物

里山にはわき水、ため池、用水路、水田といった稲作を軸にした多様な水辺環境がある。本来、その場に適応した水辺の植物と、それを取り巻く多くの生物たちの生活の場であった。 しかし今は、実際に歩いても、植物が豊かに繁る水辺の風景に出会うことはきわめてまれにになった。 それでも水辺にたたずむとき、なつかしさがこみ上げてくるのは、「瑞穂の国」といわれた日本の原風景だからだろうか。 ▲水面を埋め尽くすほどのヒシの群落。/埼玉県嵐山町(撮影・大久保茂徳)

中川雄三「カワセミの四季」夏その2

▲夏休み(8月初旬) カメラ(キヤノンニューF1)レンズ(800mmF5.5)絞り(f5.6)シャッター速度(1/250秒)フィルム(KR)

里山大百科「夏」フクロウとアオバズク

鬱蒼と茂った社寺林に夜の帷が降りる頃、フクロウたちが活動をはじめる。 高みから聴こえる独特な鳴き声。 暗闇の中を羽音も立てずに飛び回り、嘴に野ネズミを捕らえているその様は、「里山の忍者」と呼ぶにふさわしい。 ▲野ネズミをとらえたフクロウ/山梨県河口湖町(撮影・平野伸明)

中川雄三「カワセミの四季」夏その1

▲梅雨の長雨をじっと耐える(7月初旬) カメラ(キヤノンニューF1)レンズ(800mmF5.6)絞り(f5.6)シャッター速度(1/30秒)フィルム(KR)