依存症というギフト〜私が置き去りにしてきた記録〜
私の中でずっと置き去りにされていたものがあった
それがこの体験談
アルコール依存症とDVの旦那との結婚生活でボロボロになり、そして不死鳥のように生まれ変わった私の記録
この体験談を書いたから私は救われ、そして生まれ変わった
いつかこの体験談を本にしたいと思っていた
でも、時が経つにつれめんどくさく思うようになった
依存症という闇から抜け出し、元気に生きるようになって
前を向いて一生懸命生きていたから後ろを振り返る余裕がなくなった
この体験談を陽の光に当てたいって思っていたけどもう葬ろうと思っていた
でも、何かがずっとくすぶっている
もっともっと前に進めそうなのに、ずっと何かが立ちはだかっている
私をどん底から救った「体験談」が亡霊のようにずっと私の中でさまよっていた
私はこの「体験談」をちゃんと成仏させないと前に進めないと思った
そして、ようやく書く準備ができた
14年前、アルコール依存症とDVの旦那との結婚生活でボロボロになって限界を感じて飛び出し、別居してカウンセリングに行っていたときにカウンセラーの先生に「HPに体験談を書いてみないか?」と言われたことがきっかけで匿名で体験談を書き始めた
今まで文章を書くことが苦手でしたが私が私とつながった時、私ではなくなった
私はこんなにも凶暴で、こんなにも恐ろしい人間だったのです
自分の恐ろしさに震えました
でも、自分の中にいた凶暴な自分と出会ったとき
私は救われたのです
暗闇をさまよい続け、ボロボロになった私が知らない自分と出会い、そして不死鳥のように復活し自分らしく生きていくまでの体験談です
当時はA4用紙に139枚書きました
ちょっと長いので、基本的には当時の文章をそのままにしながら修正、加筆してこちらで書いていきます
私にとって依存症という病はギフトでした
椿ナオミ
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