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BTSとBeatles

🔴Why they are called “Beatles of the 21st century” in the UK
今日は私の塾の中学一年生のクラスで、BTSのニュースを紹介しました。
彼らがBLM運動に100万ドル寄付をした時の英語ツイートを引用しましたが、
「中1なので、少し単語が難しいのでは?」と思い、1行目の
🔴We stand against racial discrimination.(私たちは人種差別に立ち向かう)
の発音練習と、単語・文の意味だけ確認しました。

すると、生徒さん達から…
「先生、2行目と3行目の発音と内容も教えて下さい」
「難しいけど、どんな内容か読みたいです❗️」
「このツイートは、すごく大事なことを言っていますよね?」
…と、こんな反応が来たのです。
彼らはBTSの名前は知っていましたが、大ファンというわけではありませんでした。それが、このニュースで大きな関心を持ったようでした。

私は自分の思い込みと先入観を深く恥じました。
生徒さん達は、英語についても社会についても、たくさんのことを学びたがっていました。
「中1だから、これくらいでいいや」と考えた私は間違っていました。

続きも皆と声に出して読みました。

We condemn violence.
You, I and we all have the right to be respected.
We will stand together.
私たちは暴力を非難します。
あなたも、私も、私たち皆が、尊敬されるべき権利を持っています。
私たちは一緒に立ち向かいます。

1人の中1の女の子は
「大坂なおみちゃんと一緒ですね。差別に立ち向かって、すごい」
と、感動していました。

このツイートを見て、ハッとしました。
昨年、イギリスのBBCが「BTSは21世紀のビートルズだ」と称賛していた事があります。
私はそれを読んだ時、「両グループとも、世界中で人気だからかな?」くらいにしか思いませんでした。

しかし、Beatlesは1960年代、公民権運動真っ只中のアメリカにツアーに行った時、
「黒人と白人のお客さんを分けているコンサート会場で、僕たちは歌いません」
「人種差別をするなんて、馬鹿なんじゃないですか?」
“It’s silly to segregate people.”
と、権威者達に向かって、サラッと、極めて真っ当なことを言い返していたのです。
(以前YouTubeで動画を見た事がありますが、今探しても残念ながら見つかりませんでした。他の人が彼らについて語っている動画は見つけました。)
https://youtu.be/8eWECN9-sY4
https://youtu.be/eOYgV73KJcY

歌がかっこよくてビジュアルが良いだけのアーティストではなく、BTSの存在が世界を動かしている。そういう意味で、21世紀のBeatlesと呼ばれていることを、今日ようやく子供達に教えられました。

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