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オーディオブックで読んだ洋書の感想 “Where the Forest Meets the Stars”

📕連休中に読んだ英語の小説を紹介します✨
“Where the Forest Meets the Stars”
Glendy Vandelah
https://amzn.to/3LvlG3O

私にとって、人生で2番目にオーディオで聴いた英語の本です。
第1章で「えっ、この先どうなるの⁉️」…と引き込まれ、一気に最後まで聞いてしまいました。
初めて読む作家で、あらすじや評判を全く知らずに読んだものの、「当たり」の本でした😊

🍀あらすじ(ネタバレしないように書きます)
主人公のJoeは、シカゴ大学の修士課程で鳥類の研究をする26歳の女学生。
夏休み期間、イリノイ州の森にコテージを借り、鳥の巣を採集するフィールドワークをしている。
森の中で一人でBBQをしていたある夜、9歳くらいの少女が現れる。
彼女は「私は宇宙から来たエイリアンで、地球では人間の女の子の体を借りているの」と言う。
Joeは「ご家族が心配しているから、早く家に帰ってね」と言い聞かせるものの、少女は
「お願い、警察に連絡しないで!」の一点張り。

自分の名前をUrsa Majorと名乗る彼女は、天真爛漫で可愛い女の子だが、
体にいくつもアザがあり、Joeは「虐待する親から逃げて来たのだろうか?」と憶測する。
しかし、毎日「行方不明の子ども名簿」をネット検索するが、Ursaらしき子の届け出は見当たらない。

Joeと暮らすようになったUrsa。
二人の間に芽生え始める友情。
いつしか、Joeの隣の家の、卵売りのお兄さんのGabeや、大学院のゼミ仲間の陽気なTabby、森の人達を巻き込んで、忘れられない森の夏が始まるー。

☘感想
Ursa Majorは「おおぐま座」という意味。(本書を読んで初めて知った英単語です。北斗七星を意味するBig Dipperは知っていたのですが…。)

Ursaはとても賢い子で、星座に詳しく、
隣家のGabeの子猫たちにシェークスピアの登場人物の名前をつけるほどのシェークスピア通です。
その他の登場人物たちも、シェークスピアの劇中のセリフをサラッと引用するのは
Gabeのお父さんが、シカゴ大学でイギリス文学の教授をしていたから、という事情も。
シカゴ大学の学生さんは、この小説を読んだら、親しみを感じるのかもしれません。

そんな賢いUrsaですが、マシュマロを串(skewerという単語が頻出)で刺して焼いたり、
パンケーキが大好きだったり、普通の無邪気な女の子らしいところもあり、
私はUrsaがすぐに好きになりました。
Ursaに優しいJoeとGabeのことも、好きです。
(Joeは、乳がんの治療を終えたばかり。
Gabeはうつ病や、家族との問題と戦っています。
Ursaとの出会いを通して2人が成長する姿も、さわやかに描かれています)

この本のジャンルは「SF・ファンタジー」とあります。
そのため、「Ursaが本当に宇宙から来た子」というSF小説なのか、
はたまた、「虐待から逃げてきた子」という社会派小説なのか、
すごく気になるのですが、小説を8割くらい読んだところで、やっと真相が分かり始めます。
「ずいぶん引っ張るなぁ~~」と思いましたが…真相は、言わないでおきましょう!

オーディオブックのため、「あれ?」と思ったポイントが一つあります。
この小説は、イリノイ州やセントルイス(ヌートバー選手が活躍しているチームのある町)を舞台にしている、アメリカの小説のはずですが、
ナレーターが“either”を「アイダー」と発音していました。
アメリカ発音なら「イーダー」のはずですが…。

ネットで質問したところ、
「少数派だけど、アメリカ人もアイダーと発音する人がいますよ!」
「オーディオブックのナレーターも、発音を間違えることがあるんです」
…と、見知らぬ親切なアメリカ人の方々が教えてくれました。

私はオーディオブックを聞いていて少しでも内容がつまらないと、頭の中に内容が入ってこないのですが、この本は面白くて、最後まで飽きさせませんでした。
心温まる小説を読みたい方に、おすすめします😊

写真① 小説の表紙


写真② シカゴ大学

写真③ おおぐま座

写真④ indigo bunting…Joeが研究している鳥の名前。日本語では「ルリノジコ」。美しい藍色をしています。



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