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「なぜ」を語ると教える方も教わる方も理解が深まるね

人になにかを教えるとき「なぜ」を語ると圧倒的に理解してもらいやすくなる。

って今日のなんちゃって編みものの先生になってみて思った。

編み方を教えるだけなんだけど、いきなり「作り目を12目して一段ごとに増し目をして全部で30目ずつになるまで編んでつま先を作ります」て言われても、正直教わる方はなんのこっちゃだと思う。

仕事でもない?
一部についてやたら事細かに指示されて、言われたとおりにやってるんだけど、本人は「今これはなにをしているんだろう」状態。

さっきの編みものの話に戻ると私はくつしたを編むとき、つま先から編むトウアップという編み方をする。つま先の先端部分を作ってから、それを袋状になるように編み進めていく。だからそのために増し目をする必要がある。

編みはじめ、なかなか作業がうまく進まず教えていたあみさんも「今なにをしているの?」という感じだった。
それを「この作業はつま先を作るための作業で、ここから袋状に編むと、いつも履いてる靴下のつま先になります」と話すと「あ〜〜! なるほど!! わかった!」と一気に理解してもらえた。

これは「なぜこの作業をしているのか」と話たことで全体像が見えやすくなったからだと思う。

なにかを始めるとき、ざっくりでも全体像を知っているのと知らないのでは、その後の理解に差が生まれる気がする。
なんのために今この行動をしているのか、知っているのはゴールがちゃんと見えている状態。知らないままの人は、ゴールがわからないままただ走っているような状態。

いきなり細か〜く指示を出すのは全体像がわからないほど、ズームアップにされた映像を見せられているのに似てる。
目に映ってはいるんだけど、それがなんなのかわからない。

ストーリーの講座を受けていたとき、描写について習ったことを思い出した。
まずは引きで全体がわかる描写から入って、徐々にズームアップしていくように書くと状況が伝わりやすい、と。

一旦全体を見せておいてから「じゃあ、これからこの部分をやっていくよ」とアップにする。

これってストーリーだけじゃない、伝えたいことがあるとき全般に言えそう。

「なぜ」を伝えた上で、情報の量、中身、順番を選定できればわかりやすくて、必要なことを漏れなく伝えられる人になれるんじゃなかろうか。

そんなことを考えながら、次のなんちゃって編みもの教室に備えよう。

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