『タクシー・ドライバー』のロバート・デ・ニーロが絶妙に気持ち悪かった話
名作映画100本ノック。今日はロバート・デ・ニーロ主演『タクシー・ドライバー』と国民的映画『男はつらいよ』の2本。『タクシー・ドライバー』のデニーロがとにかく気持ち悪い(褒めてる)。
ベトナム戦争から戻った無学な青年がタクシードライバーになり、色々拗らせて凶行に及ぶ話。ロバート・デ・ニーロといえば、私の中では『ゴッドファーザー』や『レナードの朝』の印象が強くて名優というイメージ。振り幅が大きいザ・カメレオン俳優。
そのデニーロが共感性羞恥を煽りまくりの厨二感満載な青年になってしまうこの映画。かっこいいっていっている人もいるけど、私は終始とにかく気持ち悪かった。
気になる女性に声をかけ「君には友達が必要だ」ってドヤ顔で話すのも、映画に誘ってポルノ映画に連れて行くのも。
後々であう娼婦のアイリスに「ズレてるのよ」って指摘されるシーンがあるんだけどその一言がすべてをあらわしている気がした。
名作に挙げられる映画なんだけど、とにかく気持ち悪い。会話の間の取り方も不安を感じるくらいの絶妙な間があって見ている間中、落ち着かない気持ちになった。
こんなに終始映画の主人公を見て不安になったことない。ロバート・デ・ニーロはやっぱりすごい。
でも何回も観たいかと聞かれたら、観たくない。
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