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お気に入りのもたらす効果

大人になると、何故かわからないけれど憂鬱、という日が増えますよね。

何があった訳ではないんです、仕事だって多少のミスはあれど可もなく不可もなく進んでいるし、休みの日には会いたい人に会ってお酒を楽しんだりもする。

家に帰れば可愛い猫がいるし、趣味もない訳じゃない。


なのに、何故か、憂鬱な気持ちがなくならない。


圧倒的な、「何かが足りない感」


「個性を大事にしましょう」と言われたって、少しはみ出ればめちゃくちゃな勢いで叩かれるし、かと言って誰かの意見を大事にし過ぎれば「金魚のフン」なんて言われちゃって。

学生だった頃から、この日本で生まれ、生きていく中での見えないルールをそれぞれ感じながら、なんとかひとりぼっちにならないように「空気を読む」事を続けた結果が、この「何かが足りない感」に繋がってるんじゃないか?


自己主張できる人や、自分のやりたいことを貫ける人はいいのです。

そこにももちろん人に見えない葛藤や苦労、並々ならぬ努力があるはずですし。

でも、何となく、私のような「大多数」(一緒にするなとお叱りを受けるかもしれませんが、あえてこの言葉で)は、そんな「何かが足りない感」を「みんなと一緒」で誤魔化しながら、なんとか歩いてるんじゃないか。

そう思った次第でして。


そこでですね、「自分のお気に入りを持とう!」がくるわけです。


私の母はキャラクター物が大嫌いで、私に「大人のような落ち着きのある子供」でいることを求めていました。

なので、買ってもらえるキャラクターモノは、頑張ってムーミン、もう少し頑張ってスヌーピーでした。

いや、今でも大好きですし、気に入ってはいます。

でも…本当はサンリオのキラキラ感が大好きで、キキララちゃんの下敷きや鉛筆が欲しかったし、セーラームーンが流行った時には全員応募のルナのペンケースが欲しかった。

その抑圧された感情っていうのは根深いもので。

今でもたまに魔法少女のリュックなんかを背負ってる子供を見ると、可愛らしいなぁと微笑ましく思う反面、隠しきれない嫉妬に似た感情…


これでは精神衛生上良くない!!


大人だから、大人っぽいものを持たなければならない!大人としてのマナーが!

それも一理あります。

ビジネスの場では自分が思っている以上に持ち物を見られていたりします。

でも、抑えきれないこの気持ち!

私だってキャラクター物を持ちたい!

好きな色を持ちたい!

大好きな物を大好きと言いたい!!



そうして、子供の頃からブラック・グレー・ブラウンが中心で華やかな色を持たなかった(持てなかった)私が、心のままに好きなピンクを持ち、キャラクター物の小物に手を出したわけです。


それからというもの、バッグの中はとてもカラフルになり、ポーチはキキララやピカチュウになりました。

どんなに仕事で理不尽なことを言われようと、悔し涙を流そうと、バッグを開けば自分の好きな物で溢れている。

毎日が、少しだけ前向きになったわけです。


人から見たら、「そんなことで」と言われるものではありますが、私にとっては大きな変化だったんですね。


今は自分の好きな革で好きな形で、自分の好きなように作った濃いピンクのマイクロ5のシステム手帳が、私の毎日を支えてくれています。


この手帳にはToDoも書くし、ウィッシュリストやコーピングリスト、それから愚痴だってなんだって書きます。

正しいシステム手帳の使い方ではないかもしれません。

でもそれがなんだと言うのだ?

私が、今、満足している。だから、これが今の正解。


私を毎日支えてくれている手帳については、また次回。


私みたいに、周りの目を気にしてしまうあなた、子供の時に欲しかったものを一つ持つことから始めてみませんか。

少しだけ、自分に優しくできる明日のために。



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