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【御礼】5/25 Zoom京都「逆のものさし人参畑塾」

【御礼】5/25 Zoom京都「逆のものさし人参畑塾」

今回のテーマは、『逆のものさし思考』第五講 “縦糸の読書をしよう”。

「逆のものさし人参畑塾」は、『逆のものさし思考』(逆のものさし道のテキスト)十一講を、一講ずつ読み深めています。

『逆のものさし思考』
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=153744056

『逆のものさし思考』目次
一、一元論で世の中を見る
二、非真面目のススメ
三、無学でいなさい
四、ファンになるな プレイヤーになれ
五、縦糸の読書をしよう
六、非効率を愛せよ
七、そもそも論を考える
八、NWB.SAL.ABI 三つの法則
九、答えではなく問いを見つける
十、自力と他力
十一、自(みずか)らではなく自(おの)ずから


今回の人参畑塾のテーマ“縦糸の読書をしよう”、

読書離れが進む現代に、“縦糸の読書”が必要な理由を、アメリカで1950年代に書かれた『華氏451度』をご紹介しました。

また先人から人として大事なことを学ぶ“縦糸の読書”として、「夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録」を紹介させていただきました。


「夜と霧 ドイツ収容所の体験記録」ビクトール・フランクル 霜山徳爾訳 みすず社1956年出版

“夜と霧”とは、政治犯の容疑者を家族ごと一夜にして消すというナチスの秘密指令。

ビクトール・フランクル、1905年オーストリア ウィーン生まれ、ユダヤ人、精神科医。

幼少から、“人は必ず死ぬのに何故生きるのか ” と、人が生きる意味を追求し続けた。

そして、どんな苦しみにも意味があると、生きる意味を見い出す心理療法「ロゴセラピー」(ロゴ=意味)で、

ユダヤ人の差別迫害が激しさを増した1900年代に、多くのユダヤ人が自ら命を断とうとすることから、

“それでも人生にイエスと言う”、苦しみの中から生きる意味を見い出だす手助けをした。

フランクルは1942年37歳の時、ドイツ強制収容所に入れられ、

強制収容所では、労働力に値しない老人や女性子供が真っ先にガス室に送られ、労働できなくなるとガス室へ送られた。

水のようなスープと1片のパンの日々、病気か飢餓かガス室で終わりを迎える絶望的な状況の中、

“あなたが人生に絶望しても、人生はあなたに絶望しない”、

どんな耐え難い苦しみにも意味があり、それが生きる意味だと、自らのロゴセラピーを、

凄惨を極めた強制収容所で、生身の自分が実証して記したのが「夜と霧」。

フランクルがあげる生きる意味の中で、私の心が掴まれたのは、生きる意味は苦しむ態度であるということ。

苦しみはこの世界から私への問いかけ、生きる意味への問いかけ、

苦しみに、心は押し潰され身体は打ちのめされて、苦しみに心身は打ち砕かれて流されていくのか、

それとも、

心身の苦しみを超えて、誰かのため何かのための愛に向かい、自己を超越するのか、

苦しみへの態度は、自分で決めることができる。

災害や差別や偏見の不条理な苦しみは何時の時代にもあり、
ただそれに意味があるのではなく、後にそれによる意味を見出だした生き方をするのが、生きる意味の実現だと。

それがあったからこその生き方。

自分を超えたものへの愛によって、人はより人間らしくなり、それが人生の苦境を乗り越える支えとなる。
そして、心身の苦しみを超えた自由な精神は、人間の尊厳。

苦しみを超えるところに生きる意味がある。

“あなたが人生に絶望しても、人生はあなたに絶望しない”

そして、凄絶な苦しみと絶望の淵からのフランクルの人間性への深い信頼、

自分を超えたものへの愛。

ガス室を作ったのは人間、
ガス室で祈るのも人間。


「夜と霧 ドイツ収容所の体験記録」ビクトール・フランクル 霜山徳爾訳 

「華氏451度」
レイ・ブラッドベリ

読んでみたい方は、ぜひ読書のすすめにご注文ください。
https://dokusume.shop-pro.jp/


【逆のものさし人参畑塾とは】
時代が変わっても変わらない人間の生き方を、歴史・先人から学ぶ“縦糸の読書”を通して、本質・真理を学び、それぞれの生き方に活かし、後世へ伝えていく勉強会です。

明治初め福岡の女医 高場 乱(たかば おさむ)が、薬用人参畑の中で始めた塾「興志塾」(通称人参畑塾)で、西郷隆盛の精神を継ぐ頭山満ら玄洋社を育てました。

私利私欲に偏らず仁を尽す「殺身成仁」、何かに誰かにぶら下がらない「天下一人を以て興れ」、その精神を伝えていきたい。

「逆のものさし人参畑塾」ブログ
https://note.com/tsubaki3103/m/mdb300ef0c5dc


「逆のものさし人参畑塾」のもとには、「逆のものさし道」での学びがあります。

「逆のものさし人参畑塾」は、その「逆のものさし道」での学びを活かし、知識や方法としてではなく、

モノゴトの本質を見極め、
“人の道”のモノサシを身につけ、深い静けさと湧き上がる躍動を湛えた心を養うことを目指しています。

【逆のものさし道とは】
縦糸の読書を師とし、実践と対話を通して、世間の常識や多勢の空気に流されない確かなモノサシを身につけるための勉強会。

読書・実践・対話の中で、本質・真理に目を開き、またその本質・真理から自分自身を問う、それを繰り返して進む「道」です。

「逆のものさし道」
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=154570292


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