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第95回「読書のすすめの落語のすすめ」ありがとうございました!

第95回「読書のすすめの落語のすすめ」、
ご参加いただきました皆様、応援をしてくださっている皆様、ありがとうございました。

落語は、座布団一枚の上の宇宙、何も無いから何でもできる、想像力で無限に広がる世界です。

今回、三遊亭神楽師匠の一席は、「目黒のさんま」。
日本の食文化でこの時期には欠かせない噺ですね。
噺の本筋は変わらなくても、噺家さんのいろいろな色づけや盛り込みの違いがあって、何度聴いても面白い。
殿様や侍を面白可笑しく笑うこの演目、市井の人の娯楽だったことを彷彿させますね。

三遊亭全楽師匠の一席は、「一字違い」。
この演目は、全楽師匠が懇親会の席で明かしてくれたのですが、落語のすすめの前の晩に思いついて創作した新ネタということで、
助詞の一字違いで、ずいぶんと意味合いが変わる可笑しさと、自分の思い込みにハッとしました。
例えば、猫用のエサの缶詰を普通に「猫の缶詰」と言いますが、猫の!?、ギョッとしますね。
古典落語の味わい深い全楽師匠の、創作落語は初めてで新鮮でした!


“落語なぜなに質問コーナー”では、
“入門して最初に習う演目は流派によって違うと聞いていますが、三遊亭一門では?”
“正座はどれくらい大丈夫ですか?”の質問には、膝を痛めたり加齢により正座ができなくなった場合の対処法、しびれの解消法、などを教えて頂きました。
その他“落語家を目指したきっかけは?”など。
一年ぐらい前から始まった“落語なぜなに質問コーナー”
いろいろな角度から飛んでくる質問の矢に、師匠もたじたじする場面もあり、舞台の裏側が見えて、また一段と落語の味わいが深まります。




そして、人情出演・トリーマンの電子アコーディオンの演奏のコーナーも、今回で5回目。前回から長崎弁の混じった心を揺さぶる感動的体験談のMCも入って、MCと曲「ピアノマン」アコーディオン演奏とが相まって、大感動でした。

甲州さとみの“縦糸の読書のすすめ”コーナーでは、「くらしのアナキズム」松村圭一郎著と「うしろめたさの人類学」松村圭一郎著、をご紹介させて頂きました。

緊急事態宣言が解除されて、ある飲食店の方がこんなことを言われていました。“緊急事態宣言が解除されてからの方が、感染防止対策で考えることがたくさんあって、酒類提供禁止の国の言う通りの方が、楽だったんだなぁ、と思いました。でも、それじゃ、何も考えない人間になってしまう怖さもあります。”

国に盲目的に従うと、自分で考えない人間になってしまう。

アナキズムは無政府主義ということですが、無政府主義を掲げて抵抗運動をするとかではなく、私たちは生活の中で、国家に盲目的に従わず、自分の頭で一度考える。そもそも災害時などには、国が対策をこうじる前に、現場地域から自立と共生が即座に立ち上がる。そこに立ち返ろうという、トップダウンではなくボトムアップをが「くらしのアナキズム」。

「うしろめたさの人類学」では、人類学の立場から…
そもそも古く人間は、奪い合うのではなく贈与のしあいだった、と。
私の仕事整体業も、お金じゃないところの、この方の身体がよくなれば、という思いの仕事です。
生きるにはお金や経済も必要ですが、“贈与”という心を上位にした方がどれだけ豊かか、奪い合うという愚かしい轍を踏まないように。

「くらしのアナキズム」松村圭一郎著
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=163097911

「うしろめたさの人類学」松村圭一郎著
読書のすすめにお問い合わせください↓
https://dokusume.shop-pro.jp/

次回の「読書のすすめの落語のすすめ」は、
11月10日(水)19:30~21:00
オンラインZoomあり🎵読書のすすめ店内で
https://dokusume.shop-pro.jp/

なお12月の「読書のすすめの落語のすすめ」、
大晦日2021年12月31日
オンラインZoomあり 読書のすすめ店内で
19時半より🎵🎵🎵

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