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臨川茶室方丈日記「清流無間断」2020.8.5

埼玉県八潮市の表千家 吉田普彩先生の茶道教室は、中川の堤を少し降りた樹木に囲まれたお住まいの、一丈四方の方丈の間で。

8月は夏休みがあるため、一週目だけのお稽古で、今日。

今日の掛け軸は、
【清流無間断】「清流(せいりゅう)間断(かんだん)無(な)し」

清流は絶え間なく勢い流れている、という初夏の季節を表してます。

清流を私の気力と置き換えてみました。私の気力は間断なく流れているだろうか?淀み、停滞してはいないだろうか?

普彩先生に聞いてみたい衝動に駆られた。この清流のように、私の気力を間断なく流すにはどうしたら?

お聞きせず自分で考えよう、自分で問いを抱えて問い続けながら、自分でしか辿り着けない
のだから、とその問いを持って帰ろうと思っていましたが、

お聞きできるタイミングが訪れ、自我が出てしまい、やはりお聞きしてしまいました。

普彩先生が答えてくださったことは、「切磋琢磨することです」。

おそらく、こういうことだと思います。

人に対しても物事においても、ぶつかっていって自分を壊し、新しくつくり上げる、その刺激と磨き合いと気の交流が、気力という更に大きなうねりを生み出していき、ぶつかり続けていくことが間断なく流れる清流となる。


それから、今日のお話の中で出てきたこと、私が毎回お茶室を辞す時間が決まっており、時間を気にしながらのお稽古に、

普彩先生:「今の人達は、時間に追われている人が多いけれど、時間を使うということをしなければね」

私:「時間に追われるのではなく、時間を使うようにするには?」

普彩先生:「それは、自分で考えなさい。自分で考え体験していかないとわからないことです」

この問いも、お聞きせず自分で考え続けようと思ったのですが、やはり自我が出てお聞きしてしまいました。

自分の答えは自分の中にしかないのだから、どちらの問いも問い続けながら、「とにかくぶつかってみる」という鍵が、行き詰まった世界の扉を開けることになるだろう。

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