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臨川茶室方丈日記「松無古今色」2020.10.7

10月に入って最初のお稽古、埼玉県八潮市の吉田普彩先生の茶道教室。

暑さ寒さに煩わされないこの季節、お茶室に向かう川の堤を歩いて行くと、心にかかる雲をすうーっと吹き払うような風。

お茶室の垣根には、もう、白い椿がにっこり出迎えてくれている。

茶室の本日の掛け軸は、「松無古今色」。

臨済宗では一番大事な禅語ということで、そのためにお寺の庭には必ず松が植えられているそうです。

松は、今も昔も青々として色を変えることが無い。

青々とした松をして、この世界の何を意味しているのだろうか?

普彩先生の言葉は、聞いても私にはまだよくわかりません。

ただ、そこに私の心におぼろげに映ったのは…

すべては変化し、すべてはつながっていて、すべては調和している、この世界の姿。

すべてのものが、関わり合い、均衡をとりながら、瞬間瞬間に千変万化している。

私たちの身体も、刻々と細胞が入れ替わり、関わり合い、均衡をとりながら、動きながら変化し存在している。

この真理の“はたらき”が、松の青さ。

松の細く尖った葉も、外界からのものを受け、それに順じて応じて、新しく葉が生まれては古い葉を落としてゆく。

そこに、今も昔も貫いているこの世界の“はたらき”、それを受ける松。

私たち人間も、この世界の“はたらき”の中で、この世界と関わり合い、順じて応じて、均衡をとりながら、千変万化するもの。

茶道は、季節やお天気、茶室の道具も、客人も主も、古きも今も、あらゆるものが要因となり一瞬一瞬に千変万化する、和合の世界。

茶道の稽古を通して、日常において、臨機応変にぱっぱっと、しかししっかり進むことを教えてくれている。

自分に関わってくることに、順じて応じて、均衡をとりながら、瞬間瞬間に自分を転じて、先に進むことを教えてくれている。

関わり合い、均衡をとりながら、順じて応じて、滞らず転じて進むことが、松の青さ。





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