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つあおとまいこのゆるふわアート記

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みなさん、こんにちは! 浮世離れマスターズのつあお&まいこです。ゆるゆるふわふわのアートツアーに参加しませんか。
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#現代アート

つあおとまいこのゆるふわアート記とは?

浮世離れマスターズのつあおとまいこがアート作品を実際に見ながら語るゆるゆるふわふわのトーク記です。読者の皆様と一緒に浮世離れできれば本望です。「和樂web」(小学館)にもたくさんのトーク記事を掲載しています。 ※つあお/小川敦生と「アートでハッピー」こと菊池麻衣子、それぞれの記事も時折こちらで配信しております。 えっ? つあおとまいこって誰だって? 年間美術展訪問数は、2人合わせて年間300件以上。 アートを前に、スーパー浮世離れな会話を繰り広げては、ハッピーワールドに

岡本太郎のギョロリとした目ににらまれるととても楽しい

東京都美術館で開かれている「展覧会 岡本太郎」を訪れた。これまで川崎市岡本太郎美術館や東京・青山の岡本太郎記念館、数年前に東京国立近代美術館で開かれた「生誕100年 岡本太郎」展などでかなり多くの岡本太郎(1911〜96年)の作品を見てきたにもかかわらず、ここでも新しい「発見」があった。そうした経験をさせてくれるのは、企画を十分に練り上げるキュレーターの力があってこそだと思う。今回発見させてくれたのは、太郎の作品に「にらまれる」ときに持つ特殊な感覚である。 のっけから、本流

李禹煥作品は「禅」的な「インタラクティブアート」だ!最新の回顧展より

李禹煥の作品には境界がない。 どこまでが作品で、どこからが作品でないのかが、あまりはっきりしないのです。 それは、屋内でも屋外でも同様。 李禹煥の作品がある場所はみな、壁も床も天井も、空も木も建物も、作品と無関係ではいられなくなります。 そしてその効果は、「人」にも例外なく及ぶのです。 国立新美術館で始まった、李禹煥の大規模な回顧展に足を踏み入れる人々は、次々と出現する作品と何かしら関係を持つことになります。 意識的にそうなる作品もあるのですが、無意識にそうなる場合もありま

荒神明香の神秘体験が意外な現代のアマビエを生んだ!

疫病退散を象徴する妖怪「アマビエ」をテーマに数々の美術家に作品の出品依頼を続けている角川武蔵野ミュージアム。この夏新たにラインナップに加わった荒神明香(こうじん・はるか)さんの作品は、高さ7mの美しく、そして気高いオブジェでした。浮世離れマスターズのつあおとまいこの二人は荒神さんに話を聞いて改めて作品の前にたたずみ、その存在感を受け止めたのです。 荒神明香《reflectwo》(2021年) つあお:角川武蔵野ミュージアム! ようやく来ることができましたよ。昨年大晦日の『