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つあおとまいこのゆるふわアート記

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みなさん、こんにちは! 浮世離れマスターズのつあお&まいこです。ゆるゆるふわふわのアートツアーに参加しませんか。
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2022年11月の記事一覧

失われた足利将軍家の襖絵を「復活」させたスゴ技の企画展

東京・表参道の根津美術館で開催中の特別展「将軍家の襖絵」は、東山御物(ひがしやまごもつ)などの収集で知られる室町時代の足利将軍家の襖絵を見せようという企画展なのですが、出かけてみると、あっと驚く展示内容でした。というのは、足利将軍家の邸宅にあった襖絵はまったく現存していないのに、この企画展が成立しているからです。 いったいどういうことなのか? 室町時代の将軍家には、連歌会や茶会を開き、能・狂言を鑑賞する場である「会所」と呼ばれる建物があったそうです。何とも優雅な空気が醸し出

風流とモダンが同居した画家・デザイナー神坂雪佳

浮世離れマスターズのつあおとまいこが、パナソニック汐留美術館で開催中の「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」展を見てゆるふわアートトークを展開した記事が、和樂webに掲載されました(ぜひ下記をクリックしてご笑覧くださいね!)。 神坂雪佳(1866〜1942年)は、明治・大正時代に琳派を再興したことで近年特に注目を浴びるようになった作家です。琳派といえば俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一などの絵師(画家)のことを思い浮かべる方が多いと思いますし、雪佳自身も屏風絵や襖絵を残していますが

大竹伸朗は美術館自体をスクラップブックにしたのかも!/つあおのアートトーク

アートのことについて音声放送でお伝えする「ラクガキストつあおのアートトーク」、今回おしゃべりしているのは、東京国立近代美術館で始まった「大竹伸朗展」のことです。いや、この展示、すごく快感なんです。作品の渦に身を埋められるとでも申しましょうか。ぜひ、お聴きください♪ ※冒頭の写真は、大竹伸朗展に出品されているスクラップブック作品の展示風景です。 展覧会名:大竹伸朗展 会場名:東京国立近代美術館(東京・竹橋) 会期:2022年11月1日〜2023年2月5日 公式ウェブサイト:

アーティゾン美術館の「パリ・オペラ座」展がものすごく充実しているんです/つあおのアートトーク(音声)

「ラクガキストつあおのアートトーク」を始めました。今回おしゃべりしているのは、アーティゾン美術館で始まった「パリ・オペラ座」展のことです。ぜひお聞きください! 展覧会情報については、下記のサイトでご確認ください。

絵っ? 「古池や」の松尾芭蕉が旅の絵日記を描いた絵巻物があるんだって!

浮世離れマスターズのつあおとまいこが、京都の嵯峨嵐山文華館・福田美術館で開催中の「芭蕉と蕪村と若冲」展を鑑賞、約50年ぶりに再発見されたという松尾芭蕉の《野ざらし紀行図巻》などの貴重な作品を見てゆるふわアートトークを展開した記事が、和樂webに掲載されました。 などの名句で知られる芭蕉は、旅人でもありました。《野ざらし紀行図巻》は、タイトルに「紀行」という言葉が入っていることからも想像がつくように、旅の絵日記の様相を呈しています。 「俳画」という言葉もあるくらいで、俳句と

青が鮮烈なイヴ・クラインの人型は日本の柔道に由来していた!

浮世離れマスターズのつあおとまいこが、金沢21世紀美術館で開催中の「時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの」展を鑑賞、フランスの現代美術家イヴ・クラインと日本の意外なかかわりについてゆるふわアートトークを展開した記事が、和樂webに掲載されました。 インターナショナル・クライン・ブルーの人型で知られるイヴ・クラインの表現が日本の柔道に由来していたとは! ぜひ記事をお読みください。 それにしても、金沢21世紀美術館はいつ行っても多くの人が訪れているのを