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つあおとまいこのゆるふわアート記

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みなさん、こんにちは! 浮世離れマスターズのつあお&まいこです。ゆるゆるふわふわのアートツアーに参加しませんか。
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2021年3月の記事一覧

モンドリアン柄はなぜ心地よい?格子と赤・青・黄で宇宙的生命の本質を追究!

モンドリアンが普通の絵を描いている! 23年ぶりに開かれたというSOMPO美術館の「モンドリアン展」を訪れた二人がまず釘付けになったのは、よく知られる抽象画ではなく、洗濯物を描いた作品でした。 つあお:見て見て! モンドリアンが洗濯物なんか描いてますよ。 まいこ:本当だ! しかも1作じゃない。 つあお:特にこの白い洗濯物が10枚ぐらい干されてる作品、なんか生活感がにじみ出てていいなあ。 ピート・モンドリアン《干し物のある風景》(左、1897年頃、デン・ハーグ美術館蔵)

生身の人間と立方体が人間性を共有?!ライゾマのロボティクスが描く未来は明るい☼

立方体が踊っていたんです! ライゾマティクスというテクノロジカルなアートユニットの個展を見に東京都現代美術館を訪れたつあおとまいこは、そのすさまじい動きに目が釘付けになりました。 つあお ライゾマティクス、なかなか衝撃的でしたね。 まいこ ホントに! デジタルアートというイメージはありましたが、もっと複雑でダイナミックでした。 《Rhizomatiks ✗ ELEVENPLAY"multiplex"》2021年 部分 《Rhizomatiks ✗ ELEVENPLAY

お目当ての作品は予算オーバー😭『アートフェア東京2021』は大型の傑作に満ちあふれていた👑✨

「こんなアート作品がおうちにあったらな〜」つあおとまいこは、ホントによくこう思っています。2年ぶりに開かれたアートフェア東京に出かけて、まず向かったのは、まいこの目当ての作家の作品が出品されているブースでした。アートフェアは、たくさんのギャラリーが出展しており、よりどりみどりの中で作品を買えるところです。さて、戦果はあったのでしょうか? アートフェア東京2021には140軒のギャラリーが出展している まいこ 杉田陽平さんのコーナーを見つけました! 今回のアートフェアで私が

VOCA展受賞作に見つけた宇宙🌃無数の上野の宇宙だったり、襖の向こうの宇宙だったり!

若手の現代美術家の登竜門として知られるVOCA展が開かれている上野の森美術館へ。訪れた二人の目は、たくさんの額縁がコラージュのように貼り付けられた作品に釘付けになりました。 つあお この作品、額縁とか木枠だらけですごくないですか? まいこ 額縁のコラージュっていう感じですね。お祭りみたいな賑やかな雰囲気! VOCA賞を取った作品なんですね! 尾花賢一《上野山コスモロジー》(インク、ワトソン紙、木枠、250✗400✗20cm、VOCA賞受賞作品)展示風景 つあお 額縁の

絵師「狩野派」と「土佐派」がわかっちゃった~✨ぐっと近づいて、人や動物の会話を想像してみよう!

徳川幕府の御用絵師になった狩野派には何となくお硬いイメージがありますが、根津美術館の「狩野派と土佐派」展で見た狩野派の屏風は、見れば見るほど親しみやすくなる逸品でした。 つあお 今日の見ものは、伝狩野元信筆《四季花鳥図屏風》! 「伝」がついていても、いいものはいい! 近寄って見るとその面白さが見えてきます。なんといっても鳥だらけなんです! 伝狩野元信《四季花鳥図屏風》(室町時代、16世紀、紙本墨画淡彩、根津美術館蔵)展示風景 まいこ すごい! ここまで鳥だらけなのは、結

あの岸田劉生の名画にも電柱?! 電線・電柱を描いた傑作が全国から練馬に集合✨

「電線絵画展」という世にもまれな切り口の美術展があるというので、練馬区立美術館に出かけました。いやぁこんなに電柱や電線が絵に描かれていたのかと、びっくりの連続でした。 つあお 文明開化といえば、「最後の浮世絵師」と呼ばれた小林清親。近代的な夜景の絵をたくさん描きましたからね。でもこの「電線絵画展」では昼の風景の中に電柱と電線がたくさん!! まいこ 清親については明治の版画家っていう漠然としたイメージだったんですが、電柱を描いた作品にはびっくりしましたよ。この錦絵の電柱、何