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創業する前に考えたこと

合同会社つなはぐ相模湖、代表のHYです。
創業への動機づけ、について書きとどめておきます。


地域社会に住む人たちの関係性を深める仕掛けは作れないか

ずばり、これです。

既存の自治会はあるけれど、旧態依然としており、高齢化も進んでいる。本来は、多くの人が参加して、行事や様々な維持活動を行うことで、関係性が生み出される場となる、それが自治会であった。
しかし、形骸化していくこと、それ以外のことが忙しいこと、活動をしても得られるインセンティブが少ないこと、などが理由で役員が輪番制になっていること、複合的な要因で自治会活動は衰退している。

既存のものを改革するのも一つの手だけれど、流れを理解していないところへ、実際に入って問題点を見つけて、関係者と話し合いながら改善を進めていく…って、かなりエネルギーいるぞ…と。

自分で斜めから下から新たな場を作ったほうが早いのではないか

方向性を決め、
コミュニティカフェ、地域社会を活かした学びの場の提供(町の大学…のようなもの)などの事業を考えました。

色々と情報収集した結果、現実的な取り組みとしては難しいと判断しました。

特性からして、NPOの事業かな、けれども自分が資産と時間をフルコミットメントするのは、厳しいような気がする。場所や組織は作れたとしても、収益が上がらなければ、時間が経てば立ち行かなくなるだろう…と。

福祉系、地域系の事業は収益性が低く、かつかなり特殊な事情でうまくいっているケースがほとんどなので、再現性も低い。

収益性+再現性、というところで効率よく価値提供と問題解決ができるのが、資本主義下での営みなのだな、と理解をしたのです。

食とエネルギーの共同体自治

社会学者の宮台真司さんの提供する捉え方に深く共鳴を感じます。私の考え方の核となる部分は宮台真司さんの書籍や言動の影響を大きく受けています。

宮台さんがおっしゃっていることの一つが「食とエネルギーの共同体自治」により、地域社会の力をつけていくことです。地域の自立を図り、中央に依存しないで、住民自身で地域のあり方や、方向性を決定していく。

これはとてもいい!

命に関わる食料とエネルギーを外部依存せずに、地域内の営みによって、経済循環とともに、循環させる。私もこの営みに参加をしてみたい…。

では、何をするのか

というのが昨日の記事だったわけです。

日本の歴史を考えると、血縁よりも、地縁的なもの、たまたま一緒にいて、何か取り組むことによって仲間意識が芽生える、というのが気質的にあっているような気がします。

さらに、現在の日本は自然が豊かだけれど、活かしてきれていません。植林された針葉樹がたくさん生えたままの山、耕作放棄地とされている田畑などが多くあります。

ここの活かし方は、地域での営みを再生すること、営みの再生を図りながら、関係性を構築していくこと、などの一つ一つの積み重ねから生まれてくるのだと思います。食料とエネルギーを地域内で賄うこと。

…ここから広がる、その先の時間的な展開の広さと深さを、皆さまにも想像してもらい、地域自立的なあり方について、考えてもらえればと思います。

まだまだ分からないこと、試してみないといけないことも、たくさんありますが、取り組むことで多くの気づきを得て参りたいとも思います。

創業し、スタートしたばかりですが、これからよろしくお願いします。

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