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燧ヶ岳登山

今月、福島県南会津にある燧ヶ岳に登山行った。
ほぼ、新潟県、群馬県との県境。
東北最高峰の山で、東北以北の最高峰でもある。
前日夫が仕事から帰るのを待ち、夜のうちに出発。
尾瀬から1番近い道の駅はほぼ満車状態。
23時半頃、御池登山口の駐車場に到着。7割ほど埋まってた。
さすが人気あるなぁ、尾瀬!

朝、4時半登山開始。
御池登山口から往復のルートにした。
20分ほど歩いたところで謎の体調不良で休憩。めまいと吐き気でもう歩けない…。
これまで登山中に体調不良で撤退した事などなかったのに…。
無念…。
が、ここで夫がある事に気付く。
「コレじゃない?」
ん?虫除けの為に付けていた、超音波式虫除けキーホルダー。
電源をOFFにしヨロヨロ歩き始めると、30分ほどですっかり元気に٩(ˊᗜˋ*)و
えええー、コレだったんだー。
その後、元気を取り戻したものの、暑さと湿度の高さにやられ、体力持っていかれてヘロヘロになりながらも頂上を目指す。
俎グラ、柴安グラからの眺望は最高で、これだから登山はやめられないよなー。
おにぎりを食べながらしばらくボケーっと景色を眺め、ではでは下山。
ここから沼山峠の方へ降り、シャトルバスで駐車場に戻るというルートもあるが、私たちは来たルートを下山。
そしてあんな事になってしまう。

ガレ場が多く、急な傾斜も多い。登ることは出来るが、これを降りるとなると一苦労。
必殺技の尻で降りる作戦で慎重に下山。
歩き始めたばかりの子供が階段を下りる感じ。
飲み物はペットボトル500mlを2本持っていったものの全然足りず、夫の水を奪うという暴挙に出た。
因みに夫は、私よりも登山歴も長く、仲間と槍ヶ岳やら剱岳登山もするレベルなので、ひょいひょいと軽く降りて行ってしまう。
本当に暑くて、風が弱くて、完全にバテました。
こんなにバテたのは、鳥海山以来かな。
そんなんしているうちに、激しく転倒。
木道を止めている金具に引っかかり、次の金具に膝を激しく打ち付け起き上がれないほどの激痛。
登ってきたご夫婦が、前を歩いていた夫に知らせてくれた。
「お連れさん転んでますよー」
うっわ、恥ずかしい。でも、痛くて立ち上がれない。
夫に抱えられ、なんとか立ち上がる。
ブラックのスポーツタイツCW-Xを履いていた為、夫は血が出てると言うものの、いやいやコレは濡れただけだから、破れてないし、大丈夫だから、と下山開始。
転んだ瞬間は立ち上がれないほど痛かったが、この時はさほど痛さを感じなかった。
この下山は今までで1番辛かった。
歩いても歩いても着かない。ちょっとしたホラー。
え、まだなの?まだ?なんか、同じところ歩いてない?
永遠に続くかと思われる、ガレ場と木道。
かわいらしく揺れているニッコウキスゲにイラつく始末。
結局、3日ほど遭難したかの風情でなんとか駐車場に帰還。
愛車が優しく迎えてくれる。
自販機で200円のコーラを購入しがぶ飲み。プハーッ!
さてさて着替えるか…
あんなに激しく転んでも破れなかったCW-Xをそっと脱いだ瞬間。
血がドバーッ。
え?え?
やっぱり血でてたわー。濡れただけじゃなかったわー。
強いサポート力で程よく止血されていたのかな?
うわー、すげー。
でも、なんか大丈夫そう。
適当に絆創膏を貼って、帰路にあった温泉にうっかり入ってしまった。
お風呂から上がって脱衣所の扉を開けた瞬間、着替えをしていた人に指さされる。
「あっ!あっ!」
んんん?
あ、膝から血がダラダラだった!慌ててタオルで縛る。
「そんなに血が出るなら、病院で縫ってもらった方がいいよ」とアドバイスされ、
「はい。病院行ってみます」と返答してそそくさと着替え、出る。
絆創膏を貼っても、ダラダラと血が出るので、ドラッグストアで一番大きいサイズの傷パワーパッドを購入。
これで大丈夫な気がする!
そこそこ痛みはあるものの、気軽に考えており、途中ラーメン食べたりしながら帰宅。
いやぁ、疲れた。

翌日…血が止まりません。
夫に「病院に行け」と騒がれる。でも、休日なので病院やってないでしょ。
「明日、病院寄ってから仕事行くから大丈夫!」
「いや、今日病院行けって!」
面倒くさいなぁなんて思いながら、休日やっている救急病院を探して夫に連れて行ってもらう。
先生に傷を見せた瞬間、「はい、縫います」
傷口は小さいものの、深く、肉見えちゃってるから縫った方が良いとのこと。
この人生で初めて傷を縫いました。3針。
左足は酷い内出血。右膝は3針縫った上から絆創膏。
なにやらやんちゃな小学生男子のような足になってしまった。

登山の時、いつも下山時に転んでしまう。
基本的な体力が足りないのだと思う。
ステッパーなど購入し、日々鍛えたりしてるのだが、なかなかね。
また燧ケ岳に挑戦したい。
燧ケ岳に登らなくても、尾瀬国立公園をのんびり歩きたいなぁ。

現在、抜糸したもののまだ血が滲み出てきている状態。
まぁ、もうすぐ51歳。傷なんてそう簡単に治りませんよ。
治ったら、今度はどこの山に登ろうかなぁ。


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