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イップス

今日は誰にも理解されない辛さをここに吐き出したいと思います。

イップスについてです。
 これを読んでもし同じ症状の人がいたら是非症状を教えてほしい。克服した人がいたら経緯を教えてほしい。イップスの症状を知らない人は是非理解しようとする心を持ってほしい。と思っています。

 私は小学2年生の頃にゴルフを始めました。それについてはだいぶ前にここに書いてるのでよければ。

 

私は小学2年生からゴルフを始め、10年間競技ゴルフを続けましたが、昔からイップスかと思う症状がありました。練習場だと、何球打ってもほとんど曲がることがありません。どうやったら曲がるの?と逆に思うくらい曲がらないんです。それは昔も今でもです。でも、コースのティーショットになると意味がわからないくらい曲がってOBしか出ないんです。コースだとOBにいくんじゃないか、と言う恐怖心が芽生えて腕に緊張が走って体が止まって練習とは全く違う動きになります。

 私は自分がイップスなんじゃないかと中学生くらいの頃から思っていましたが、「イップスなんだよね」と言うと練習が足りないと言われるだけで、自分でも練習が足りないのかなと思う部分もありました。

 私がゴルフを辞めたかった理由の一つがドライバーOB恐怖症でした。恐怖心からゴルフを楽しいと思った記憶はほとんどありません。(一つここでお伝えしておきますが、イップスは病気でもないし、判断の基準は定まっておらず、自分でイップスといえばそうだし、違うといえば違うというような曖昧なものです。なので、誰に判断されたわけでもなく自分でそう思ったということだけお伝えしておきます。)


 ゴルフから離れて約6年、社会人になり友達などとゴルフに行く機会ができたことをきっかけに、自分の症状に向き合ってみようと思いイップスの本を3冊読んでみました。すると、あ、自分の症状はやっぱりイップスなんだなと認識しました。

本に書いてあること全てが自分に当てはまっていました。

 イップスだと言っても、まだ練習が足りないからとか、プロじゃないのにイップスはない、などと言われて今まで自分が本当にイップスか分かりませんでしたが、本を読んで、症状の強弱はあるにしろ、自分の症状をイップスって言うんだな。と認識しました。ですが、自分でイップスと認識しても、まだ親や他の人には理解されません。練習してないのに、と言われるばかりです。たしかに今はゴルフから6年ほど離れているので練習はほとんどしていません。しかしこの症状は練習を毎日していた時に既に発症していました。

10年間毎日練習していたこともあってか、練習をしていない今でも練習場ではまったく曲がりません。ですが、コースだと曲がるんです。自分では明らかに技術不足によって生じていることではないと思っています。そして、本を読んだら練習と違うことが起きる事がイップスの症状の一つでした。

 イップスの人にとって1番辛いのは他人に理解されないことだと思います。自分の症状を話しても、理解されない。イップスはイップスを経験した人にしか分からない心の動き方、感情、筋肉の動き方があると思っています。普通の人がするミスショット、とは違うんです。練習場で出るちょっと曲がるミスショットとは違うんです。「あー曲がったーミスショットだー」ではなく、「あ、きた、イップス出たわ。」と言う感覚なんです。でもこれは経験してる人にしか多分理解できない感覚だと思います。
だから親に話してもなんで、練習場でできるのにコースでできないのか?と言われますが、そんなのこっちだってしったこっちゃないって話なんですよ。緊張して思った通りに打てないんですけどどうしたらいいですか?と質問しても、ふりちぎれ!と言われても。自分の中では振りちぎってるのに体が自然に止まってるんです。気持ちはどこにいってもいいから振ろう!と考えてても、心が身体を自然に止めるんです。


 本の中にも、心(気持ち)、体(技術)、頭(脳)のトライアングルが一つでも崩れると思うように動けなくなると書いてありました。


そして人から理解されないのは、心は人には見えないからだと思います。外から見たら別に普通なんですよ。スイングもそんなに変じゃないし、体が震えてるわけでもない。他人から見たらなぜ曲がる?と思う立ち振る舞いでも、自分では心の中とか手元とか筋肉の動きとかが明らかにおかしいんです。

他人に理解されないからこそ、症状が悪化すると私は思います。理解されたら、みんなわかってるから大丈夫だと少し前向きになれる気がするのです。

イップスになる原因は自分だけでなく、指導者にも大きく左右されると本にも書いてありました。

私は完全に指導者によってイップスが引き起こったと思っています。
私は祖父からゴルフを教わっていましたが、ミスをすれば怒られ殴られて、試合で勝てなければ怒られ、それも人として扱われないような言葉をたくさん浴びさせられました。小学生の頃は70代が当たり前、ベストスコアは中学生の頃かな、70。ですが77、78くらいでは勝てないのがジュニアの世界で。
勝てないたびに怒られ、たまに82とか打つとさらに怒られ、それが続くことによって恐怖心が強くなっていったのがイップスのきっかけだと思います。

 もうその時には自分のためにゴルフをしているのではなく、怒られないことだけを考えてゴルフをしていました。怒られる恐怖心からゴルフのプレーもすべて恐怖心を持ってプレーするようになりました。これが私のイップスのきっかけだと思いますが、そういうと、人のせいにするな。と言われるだけでまた理解されないんです…

 たしかに、私がその言葉を気にせずにできる性格だったら、それに対して悔しさを持ってできる性格だったら、嫌な気持ちにならずにプレーできていたこともあるかもしれません。ですが、それにしても酷い言葉を浴びせられていたので、気にしないでやるというのは私には絶対に無理なことでした。

 では、今はプロを目指してるわけでもないし、怒ってくる人もいないのに、なぜそのプレッシャーのない中でも曲がるんだ?と思う人もいると思います。私も思います。どこに飛んでいってもいいじゃないか!と、私も思ってます。そんなことわかっています。わかっていてもどっかいっちゃうんです。

それはなぜか、本に書いてありました。
イップスは過去に起こったことを小脳が記憶していて、無意識に身体が反応しているらしいです。
イップスは小脳の無意識の働きが関係しているらしく。小脳は95%が無意識の動きで、イップスはその95%の無意識から引き起こっているのだとか。
心でドライバー嫌だなとかは今でも考えちゃいますが、多分もうもはや、気持ちとかメンタルとかの領域を超えてるんです。

解決方法は一つではないらしく、それぞれ人によってすべて違うから、それがまたイップスの難しいところで。私はどうやって治したらいいのか、打ち方を変えようとか、誰かに教わろうかなとか、ゴルフの理屈を理解することで何か変わるかなとか、練習場で誰かに教わったところでいい球しか出ないしなとも思ったり。心のアプローチを変えて、治していくしかないかと思ったり…
イップスを治すメンタルトレーニングに行きたいなと思っても、今はプロを目指してるわけでもないので、自分で本とか読んでちょっとずつ考え方を変えたいなと思っています。

その一歩として、自分の症状を人に吐き出したいなと思ったので書きました。
私は競技ゴルフを辞めてからも縁があって得意なドラコンの試合だけたまに出たりしてます。そのドラコンの試合でも発症するんです。練習ではまっすぐしかいかないのに、6球中1球も広い枠に入らなくなるんです。
辛いとしか言えないですよね。練習でできるからこそ自分でも理解できないです。
練習と本番が違うのは当たり前だし、その緊張で成果を出すのが本物なんですけど、私の中ではもうそういう領域を超えてるんですよね…だから、心に問題があるんだと思ってます。

ドラコンでもコースでも私はドライバーイップスを克服したいと思ってます。
でも、今はラグビーをやっていて、ラグビーのために時間を費やしたいと思っているので、なかなか克服するために時間を費やせないのですが。
イップスに向き合うことが人生の考え方とか、ラグビーにも良い影響を与えるんじゃないかなと思っているので、少しずつ向き合いたいと思ってます。

自分がイップスですっていうことって、結構勇気のいることで、なぜかというとイップスってただの言い訳に過ぎない可能性があるからです。特に私は克服のためになんの努力もせず逃げるようにして辞めたので、言い訳と言われればそれまでの気もしますが。そういう風に言われることがもっと辛いし、その考えから抜け出さないと多分心の問題は治らないです。

親にイップスの話をしたときは、お前の人生の考え方が既にイップス的と言われ、たしかに…と思う部分もあって心に傷がつきましたが。
イップスになる人の性格は大体決まっていて、いい時もあれば悪い時もある人、心が不安定だけど積極的に行動する人、責任感が強い人とか、完璧主義の人とか、傾向があるみたいで。私の性格もぴったりと当てはまっていました。
ついつい完璧を追い求めちゃうし、追求したくなるし、考えすぎてしまう…でもそれって性格で、性格って治したくてもなかなか治せないですよね…
その性格が時に良い時もあるし、私は自分の性格を否定はしたくないですけど、この気持ちに向き合うことで考え方とか捉え方とかがポジティブに変わるかなぁと思っています。

 その一歩として気持ちを吐き出しました。私は話してると昔のこと思い出したり、感情が出てきてすぐ泣いちゃって思ってること全然言えなくなるので、文章の方が冷静に思ってること書けるから書きました。笑文章力は無さすぎて何が言いたいんだかわかんなかったらすみません。笑

 人の言葉って本当に大切で、誰かに言われた一言で人生が変わるくらい本当に大事で。簡単に傷つくし簡単にやる気でる。最近それを痛感していて。
他人の言葉を気にしないくらいの性格だったらいいんでしょうけど、傷つくこと言ってくる人いますよね。私は全然傷つきます。だから自分も言葉をもっと大切にしないとなと思っています。でも、言葉は上部だけのものじゃなくて、自分の心から出てくるものだと思うので、心をもっと磨きたいなと思っています。

この経験は他人を思いやれる素敵な人になるためのプレゼントなのかもしれないですしね。

この話に結論とかはなく…オチもなく…締めもまとまりも下手で申し訳ないのですが。
ただ心の思いを吐き出したかっただけです。
もし読んでくれた人が1人でもいたらありがとうございます。





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