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TOMC 『True Life』 情報まとめ



0.はじめに

2023年5月26日、TOMCのアルバム『True Life』がカナダのInner Ocean Recordsよりリリースされました。

本稿は、同アルバムに関連する情報・各種リンク等をまとめたページになります (随時更新)。

▼配信・ストリーミング 各社リンク
https://found.ee/true_life


1.レーベル公式解説 日本語訳

以下は、レーベルサイトに掲載されている公式解説文の日本語訳です。

TOMCの約2年ぶりのビートアルバム『True Life』は、1990年代から2020年代に至るまでのビート・ミュージックの歴史が詰まったアルバムです。
「ジャズやソウルへの深いリスペクト」「アブストラクト・ヒップホップ~トリップホップに通じるサウンドコラージュ」「LAビートを継承する、様々なリズムを持ったハイブリッドな音楽性」「ローファイ・ビーツ以降の、アンビエントと共振するような静謐なリスニング体験」━━それらを全て併せ持つ作品に仕上がっています。

その上、レアグルーヴやネオソウルに通じるミディアムグルーヴ、果てはハウスや2ステップまで登場するなど、クラブカルチャーへの深い造詣も感じさせるところも実にユニーク。
このアルバムはローファイ・ビーツ以降の時代、2020年代のNujabes『Modal Soul』であり、アヴァランチーズやコーネリアス等に通じるサンプルデリアの魔法も楽しめる濃密な一枚となっています。

このアルバムには3名のゲストが参加しています。
TOMCもレビュワーを務めるKankyo Recordsのオーナーであり、現行ジャパニーズ・アンビエント・シーンのトップランナーのひとり、H.Takahashiは最終曲「True Life Again」のバレアリックなニューエイジ・ミュージックの完成度を極限まで高める役割を果たしています。
ギタリスト/ビートメイカーのyutaka hirasakaは「Ubiquity」で極上のグルーヴィなプレイを披露。
TOMCと長い友人関係にあるピアニストNAKAMURA Hiroyukiは、本作の要所を担う3曲のクオリティを底上げする重要な役割を担っており、さながらNujabes作品におけるUyama Hirotoのような存在となっています。

そうしたサウンドの中でTOMCが表現しているのは、人生の岐路に立った者が、自身のそれぞれの立場で迷いながらも心をときめかせ「本当の人生」を生きていってほしい━━という純粋な願いです。
そう、このアルバムは3つの「inner」にまつわるディープな組曲や短いインタールードを挟んだりと、一見複雑な作品に見えますが、内省さや閉塞感はとても薄い仕上がりとなっています。あくまでも、この先行きの不透明な現代社会を生きるリスナーを鼓舞し、その生活を祝福するような真摯なヴァイブスに溢れているのです。

このアルバムは、TOMCのビート〜アンビエントをはじめ広範囲にわたる仕事を総括する、彼のキャリアにおける最初のマスターピースです。このアルバムがストリートとベッドルーム━━ローファイ・ブーム以前/以後のカルチャーを接続し、シーンの枠を超えて末長く愛されていくことを願います。

TOMC - True Life | Inner Ocean Records (2023)

2.補足

リリース後の活動への抱負についてInstagramに投稿しました。(2023/9/25更新)


3.LP/カセット販売店 (リンク集)

LPレコード取り扱い店 (日本国内)
ー ディスクユニオン (通販あり)
ー Kankyo Records (通販あり)

カセットテープ取り扱い店 (日本国内)
ー waltz (通販あり)
ー Kankyo Records (通販あり)


4.関連レビューほか

・TOMC 『True Life』 レビュー
 (Written by アボかど)

・私が聴いてきたTOMCの過去作品
 (Written by アボかど)

SMALL ALBUMS BEST 30 ALBUMS OF 2023 so far…
 音楽メディアSmall Albumsが選ぶ「2023年のベストアルバム30」に『True Life』が選ばれました。


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