マッチングアプリで会ってみた④

4人目に会った人は私より一つ年下。建築会社勤務。
相手からいいねがきたので、とりあえずやり取りを始めた。

趣味の話や旅行の話など、はじめましてからの一連のやり取りをした。
相手の返事の速度はとても速いタイプだった。
数日後、電話をすることになり電話をした。
話してみた感じは、明るくて気さくな男の人。という感じだった。
話していて、私の方がひとつ年上だという事をちょっと馬鹿にするような感じで言ってきたりしたが、これもその場のノリだろうと思って笑ってやりすごした。
相手は食べ物の好き嫌いが多いこと、動物が好きではないこと、動物園や水族館に興味がないことを電話で話していて知った。
私とは真逆なんだと思った。
私は食べ物の好き嫌いも無ければ、動物も好きで、動物園や水族館も好きだ。
合わないなーと思った。

ご飯に行こうと誘われたので、少し渋ったが会ってみないと分からないと思ったので会うことにした。
少しだけ会って話してみたいと思ったので、ラーメン屋さんを提案した。
後日ラーメン屋さんに行くことに決まった。

ご飯の約束をしてからもメッセージのやり取りをしていた。
ある日、相手から内容のないメッセージがきたが、私は友達と会っていたので今急いで特に返事する必要もないと思いしばらく放っておいた。
すると電話がかかってきた。
だが、電話に出ることができないので、「今、友達と会ってるから電話できない」とだけメッセージを送った。
別日にも突然電話がかかってくることがあった。

その時点で、私は相手に対して特に好意を持っていなかったので、電話がかかってきたことに対して少し嫌悪感を感じてしまった。
私は、仲良くない人から雑談目的で電話がかかってくることが苦手である。
だから、相手との温度差に引いてしまった。

そんなこんなで、ラーメン屋さんに行く当日を迎えた。
会う前にその人の顔を知るために写真を送ってもらっていた。
その写真に写っていた人は、色白、細身、塩顔、かわいい今どきの青年。という感じで好印象だった。
だが、実際に現れたのは、色黒、小太り、輪郭が顔の丸みで消え失せた実年齢よりも老けた人がやってきた。

現れた瞬間、戸惑いしかなかった。
「え?????誰??????ほんと誰?????」と心の中で思った。
あまりにも写真と別人レベルで、帰りたくなってしまった。
今までアプリで色んな人に会ってきたが、ここまで別人レベルの人が現れたのは初めてだった。

戸惑いの気持ちを何とか抑えて、ラーメン屋さんの中に入った。
あまり、目が合わない。
電話で話していた勢いが消え失せていた。
お互いラーメンをすすり食べ終えた。
相手から「この後、どこか行く?」と聞かれたが「ごめん、用事があるから帰るね」と言った。
すると、「え?もう?帰るの?」と。
でも私は帰りたくてしょうがなかったので「うん、用事があるから帰る」と押し切った。

そして、ばいばいした。

しばらくしてから、「さんきゅ」と連絡がきた。
私も「さんきゅ」と返事をした。
すると「マネすんな」と連絡がきたので、その言い方が嫌で既読だけ付けた。
次の日「また、会う?」と連絡がきたが、もう会う気はなかったので「忙しいから会わない」と返事した。
この「また、会う?」という問いかけに対しても、こちらに判断を任せる感じが嫌だったし、可愛いとは思えなかったし1ミリもキュンとしなかった。もし私が「また会う、会いたい」って言ったらしゃあなし会うのか?とか思ってしまった。
微妙な気持になってしまった。
(私は拗らせすぎているのかもしれない。可愛げがない。)
その後も内容のない連絡がきたが返事する必要もないと思ったので既読だけ付けた。

やり取りをしていて、上から目線なところや、人を小馬鹿にする態度、思いやりのない感じや、食の好みなど自分とは違うところが多くて、これからもやり取りと続けていくのはしんどいな…と思ったので。連絡はそれっきりでやめた。

本当にいろんな人がいるんだなーと思った。

しばらくはアプリはお休みしよう。そう思った。


おわり。



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