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超選別法の原点

私はすぐに手持ちのコーヒー生豆を計測することにしました。コーヒー生豆をひと掴み分取り、一粒一粒をテーブルに並べました。思った通りでした。

同じように見えるコーヒー生豆でも大きさにバラツキがありました。写真のように同じロットで仕入れたコーヒー生豆でもかなり大きさに差があったのです。これだけ大きさが違うとなると焼きムラや焼け過ぎになるのは当たり前だと思いました。頭の中のモヤモヤしたものが一気に解消されていくような気がしました。

仮説のあとは検証。すぐに行動です。まずはコーヒー生豆をおおまかに選別して焙煎してみることにしました。テーブルにコーヒー生豆を広げて、まずは目につく大きなコーヒー生豆だけを取り集めました。次は目につく小さなコーヒー生豆だけを取り集めました。テーブルに残ったのは中くらいのコーヒー生豆だけになりました。その中くらいのコーヒー生豆だけを焙煎してみました。

焙煎後のコーヒー豆を見て、私の仮説が正しかったことは一目瞭然でした。焙煎したコーヒー豆には焼きムラも焼け過ぎもほとんど無かったからです。これまでに無いほど均一な焙煎度で焼き上がっていました。すぐにでもコーヒーを淹れて風味を確認したいと思いましたが我慢しました。風味の違いを比較するためにいつものように焙煎豆を冷蔵庫で一晩寝かせて、翌日にそのコーヒーを飲みました。一口飲んで自分の仮説が正しかったことを確信しました。

余談ですが、これまで多くの人にブラインドテストしました。超選別していないコーヒーと超選別したコーヒーをそれぞれテイスティングしてもらうブラインドテストです。正解率は100%です。正解者の中にはコーヒーを飲まずに香りだけで正解した人もいます。それほど風味に違いがでるということです。

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