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AZKi 1st ALBUM『without U』リリースに寄せて

クソ大変だった、でも楽しかった

アルバムの入稿が終え、一足先に現物が届き、#シンタイキュウアズキ で未披露の楽曲も含めて、すべての楽曲の披露を終えた。
いよいよアルバムが早い人にはもうすでに、多くの人には明日届くタイミングでこの文章を書いている。

思い返せば夏前から一気に走りきった制作期間だった。
不慣れな進行のせいで作家の皆さん、今回クリエイティブをすべて担当してくれたノノル、なによりAZKi本人に色々と迷惑をかけてしまったな...と反省している。

2019年の夏はwithout Uの夏だった。といっても過言ではない。

過密なスケジュール、終わらないタスクの中での制作は正直久しぶりに自分の精神のギリのラインが見えるくらい大変なものだった。

しかし、そんな思い出も今思い返せば楽しかった。
またやりたい。と思える日々だった。

歩いてきた道が伝わっていたと思えた瞬間

今回のアルバムを作るにあたって、本当にたくさんの人にご協力いただき、その過程の中で『歩いてきた道が伝わっていたと思えた瞬間』がたくさんあった。

はじめは本当に少ない人数で歩き始めたのが、今はこんなに多くの人に、自分たちが何をしようとしているのか?が伝わっていて、それぞれの才能が力を貸してくださったことが嬉しくてたまらなかった。

制作期間中何度泣いただろうか?
人生の中でこんなに嬉し涙を流したことは初めてだった。

そしてそんなたくさんの人達に支えられながら、『without U』というアルバムは生まれ、皆さんの手元に届いていく。

モノの価値が大きく変わり、音楽やアルバムの消費のされ方も変わっている。しかし変わらないものは絶対あると信じている。

いつだって音楽は素晴らしいし、素晴らしい音楽は人を感動させてくれる魔法みたいなものだと思っている。

誰にとっての『without U』か?

制作期間中、いろんな事があった。
そしていろんな人と毎週のように飲みながら議論した。

この世界のこと。
この世界のこれからのこと。
この世界に集まった人たちのこと。


そんな中のある時、
「ツラニミズはこの世界に憎悪を抱いている」
といった旨のツイートを見かけた。

正直「やっぱ伝わる人には伝わっちゃってたか...」と率直に思った。
この世界のことを愛し過ぎているのが一周回って憎悪になっている。
一時期自覚症状も明確にあるくらい、そう思っていた時期があった。

しかし、レペゼンエンタスが終わったくらい(ちょうどこのアルバムの制作期間中)から、自分の中でこの世界への想いが変わってきた。

心からこの世界が好きだ。

そう思えるようになっていた。
AZKiがいて、開拓者のみんながいて、それを支えてくれるたくさんのスタッフがいて、日々あーでもないこーでもないと話をしてくれるチルな友人たちがいる。

そんな今のこの世界が好きだと、心から思えていた。

そう、自分にとってのwithout Uは、今挙げた自分以外のすべての人なんだ。と心から思うことができた。

もしよかったらそれぞれにとってのwithout Uが誰なのか?
を考えてもらえると嬉しい。


作品とすべての労力、そしてAZKi本人へ祝福を

今回、80人に近い方々からアルバムリリースに際して「それぞれのwithout U」という形でアルバムレビューを頂いた。

これはどうしてもやりたい企画だった。

どうしてもやりたかった理由は2つある。

1つ目は作品とそれに関わったすべての人達の労力に祝福を贈りたかったからだ。モノが消費され続ける時代において、足を止めてゆっくり考えることは優先順位を下げられがちだ。

そんな中でも「人の想い」「体験した時間」は目に見えない形で永久に残っていくと信じている。だからこそ、生まれてきた作品への最大限の祝福として想いを集めたかった。

このアルバムが今後どうなっていくか?はわからない。けれど生まれてきてくれたことへの最大限の祝福をしてあげたかった。
もし人格があるのなら、いつか時間が経ってから「あなたはあの時これだけの祝福を受けて生まれてきたんだよ」ということを伝えられるなにか?を創りたいという想いのもとに生まれた企画だった。

2つ目はAZKi本人への祝福だ。
彼女の時折見せる弱気な気持ちに、自分自身最適な言葉を伝えられているか自信がない。(これは単純に自分の力不足ではある)
しかし、こうやってたくさんの人の想いを集めることで、この1年間頑張ってきてくれたこと、そしてこれからの彼女の活動への祝福を贈りたかった。

あなたの元にこれだけたくさんの人が集まり、祝福をしてくれている。
先が見えないこの世界で、「今」の出来事を大切にするしか無い中で、それは本当にかけがえの無いことだし、そんな世界を見せてくれるあなたに僕自身いつも感謝しています。本当にありがとう。

最後に

世界は変わり続けるけれどバランスは不安定なままで、いつ何が起こるかはわからない。けれど、アルバムを手にしてくれて、なにか熱いものを感じてくれたのであれば、その想いが「今」の想いで間違い無いと思っている。

作品は永久に残り続けます。
いつか僕らがいなくなっても。

願わくば、手にとってくれたあなたの人生に残る一枚のアルバムになってくれれば嬉しいです。2019.11.11 ツラニミズ

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