内面と向きあって、「自分を動かすストーリー」で仕事をたて直す
膨大な仕事量に押し潰されそうだ。
todoリストを作ったけど、仕事量を再認識させられただけだ。
理不尽だ。私は被害者だ・・・。
これは、多くの人が経験する状況だと思います。
こういった状況への対策として、
・タスクを細かく分解しよう
・優先順位/緊急度を考えよう
といったことがよく言われています。
しかし、多くの場合、このような「論理的思考」は役に立ちません。
自分の行動を変えないといけない場面において、頭だけで考えたことは、往々にして行動変革にはつながりません。
人は、頭で考えた通りには行動できないのです。
それは多くの人が実感してきたことでしょう。
どうして問題解決に「論理的思考」が役に立たないのでしょうか。
それは、私たちの行動を規定している「内面」に向き合えていないからです。
「内面」が変わらない限り、私たちは、「理不尽な量の仕事に押し潰される被害者としての自分」というストーリーを生き続けることになります。
自分を動かすためには、仕事そのものというより、「自分にとっての仕事のあり方」と向き合う必要があります。
自分にとっての仕事のあり方と向き合うことによって、「理不尽な量の仕事に押し潰される被害者としての自分というストーリー」を、「主人公である自分が仕事を主体的に捌いていくストーリー」に書き換えることが可能になります。
自分の心を向き合うためには、例えば、仕事への「意欲」と「自信」という2つの観点で考えてみるとよいでしょう。
①仕事への意欲
その仕事に、気が乗るのか/気が乗らないのかということです。
気が乗らない仕事は、往々にして後回しになり続けるものです。そういう仕事は、朝一番でやるというストーリーにするべきでしょう。
②仕事への自信
時間さえあればできる仕事と、時間をかけたとしてもうまく進められるかわからない仕事があると思います。
後者の仕事は、できるだけ早く、ゴールへのイメージを作る必要があります。であれば、毎日多めの時間を確保するストーリーにするべきでしょう。
これらは決して仕事そのものの性質を分析しているのではありません。
ある人にとっては気軽に取り組める仕事でも、ある人にとっては気が重くて仕方ない(でもそのことに本人も気がついていない)場合もあります。
ある仕事が気が重いこと自体は仕方がないことなので、気が重いという事実を受け入れることが必要です。
受け入れた上で、どういうストーリーなら自分は動けるのか?を考えるのです。
仕事をたて直すためには、内面と向き合うことが不可欠です。
そうすることによって、頭でっかちで実効性が低い対策ではなく、真に自分を動かせるストーリーを紡ぐことが可能になるのです。
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