踊ったことのない正社員へ

まだ世に出てない音を渡されたら、
まだ世に出てないダンスを教わって
まだ世に出てない位置を覚える
まだ世に出てない歌詞を口ずさみ読むのだ。

まだ世に出てないから
外では、そっと歌って

まだ世に出てないから
家で、そっと踊るのだ。

まだ世に出てないこれを知ってるのは
私だけじゃない

ユユのメンバーもみんなに言ってしまわないように、他の曲で、他の話題で紛らわす。

これを抱えたまま過ごす日々は
人生で3回目だ。

3回目でも、ぜんぜん慣れない。
慣れたくない。

みんなにこれを披露した時、
どんな耳で聞いて、どんな顔をして、どんな口を見せてくれるのか、楽しみでしょうがない。

小学生のころ、
新品の教科書が配られたときに、
「(漢字や足し算など)私はこれからこの全てを知ることができて、できるようになるんだ」と、おもった。
英語の教科書が渡された時も
「これから英語が、話せるようになるんだ」と、ワクワクしていた。

実際は、先生にバレないで寝ることしかできるようにならなかったが、、。テヘ

勉強やスポーツは、はじめる前に「できる！」って思ってはじめていたが、唯一絶対にできないと思っていたのが、ダンスだ！

ぜったいに自分にはできないものだから、できる人にとても憧れたし、ダンサーの人を人生で一番、尊敬していた。

そんなユユが、今ではひょうひょうと舞っている。
うまいわけではないが、ユユはとても楽しそうだ。

できないものができたとき、なんだこんなもんだったのか！と勝手に高く置いていた壁を、早々に片付ける自分が単純で面白い。

こうなったら、自分にできないものはないんだと思う。

できるものだらけ。

ダンスができないで悩んでた私が、今では、まだ世に出てないこれで悩んでるなんて、私に教えてあげたい！

ユユは今これで悩んでいる！
できないものができた！
できないものができると、できることが増えて、できることが増えると、できたその先の悩みがでてくる。

でも「できない」で悩んでたときよりも、ユユはきっと、ずっと、もっと成長している。

開けようとしなかった扉に入って良かった。

ー踊ったことのない正社員へー

あとがき
「できるものだらけ。」
って言葉にしたけど、

チョコまみれみなたいに
「できるものまみれ。」
とか、

もののけたちだけ〜みたいに
「できるものたちだけ〜。」
でもいいなぁ。

最後まで読んでくれてさんきゅゆゆゆゆゅ♡