「羊の毛」と「人間の毛」
今日は「羊の毛」と「人間の毛」について気付いたことがあったので、皆さんにお話ししたいと思います。
今年、引っ越した新しい家で初めて夏を越したのですが、正直、油断していました……。なんと、スーツにカビが生えてしまったんです。お恥ずかしい話ですが、そんな状態のスーツを、信頼している水洗いクリーニングに出してみました。このクリーニング店の仕上がりには、いつも驚かされます。新品以上の状態で戻ってくるといっても過言ではありません。
そんな体験から今回のテーマを思いつきました!「羊の毛」と「人間の毛」について調べてみたところ、顕微鏡で見ると、一見似たように見えるんですね。しかし、羊の毛は人間の毛に比べて縮れていることが多く、この特徴がふわっとした質感や保温性を生み出します。
ただ、羊毛も糸や生地の段階では紡績や織りの工程で、表面が滑らかに整えられています。しかし、実際に着用すると摩擦が加わり、元の縮れが戻ってきたり、キューティクルが削れて光沢が失われたり、繊維同士が絡み合ってフェルト化することもあり、風合いが劣化してしまいます。
そこで水洗いクリーニングの工程で、まるでトリートメントを施すようにキューティクルや乱れを整えることで、スーツの風合いが驚くほど復活するのです。まさに「生地のリフレッシュ」ともいえる仕上がりになります。
人間の髪も同様で、洗わずに放置したり、ドライクリーニングのような石油系の液体に浸すだけでは、髪の質はどんどん劣化してしまいますよね。
今回の経験から、たとえ綺麗な状態でも定期的に水洗いクリーニングに出そうと反省しました。