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2024年4月14日(日)一夜明けて

ニュースでは、イスラエルがイランからの攻撃の99%を迎撃することに成功したという話題で持ちきりでした。

7歳のベドウィンの女の子が迎撃されたミサイルの破片にあたって怪我をして病院で治療を受けていること、南部の空軍基地にやはりこれも迎撃済みのミサイルの破片が落ちて非常に小さな被害が生じたこと、ヨルダン、サウジアラビア、アメリカ、フランスなど多数の国がこのイランの攻撃を防御するために団結したこと、特に、周辺アラブ諸国がイスラエルに味方したことはアブラハム合意の大きな成果であり今までの戦争とは状況が異なることが強調されました。

また、死海に墜落した巨大ミサイルの映像、エルサレムを含むあちこちの地域で見ることができたミサイルの迎撃の様子などが放映されました。
そして話題は早くもイスラエルはイランにどのような報復を行うのか行わないのか、ということにまで及びました。

一国が一国に対して一晩で300機以上の攻撃機を仕掛け、ミサイルをも撃ち込んでくるということは、攻撃の規模としては記録的に大きなものであったことが述べられた後、しかしその結果はあまりにも実効性がなくインパクトに欠けるものであったことが説明され、攻撃の規模に合わせた報復がなされるべきか、結果に合わせた報復がなされるべきか、ジレンマであるとニュースの解説者が述べました。

私は戦争というものの終わりについて考えを巡らせていました。
 
死海のほとりにいた主人から連絡がありました。
「本来ならば今日も朝早くから旅行を楽しむ予定だったけれど、昨晩あまり眠れなかったことが効いている、昨日のハイキングの筋肉痛を訴えている人もいるから、とりあえずゆっくり起きだして朝食をとった後、荷物を整理して家に向かうことにした、もうみんな若い頃とは気合が違う」と予定の変更を告げるものでした。

家に戻ってから彼は、その夜の迎撃の様子を話して聞かせてくれました。
村のシェルターがどこにあるかわからなかったので夜寝る前に部屋の貸主に連絡を何度もしたが返事がなかったこと、攻撃機の到着時間もわからなかったので夜中の1時半と2時、どちらに目覚時計をセットすべきか友人同士で賭けになったこと、けれど結局空襲警報が鳴ったのはちょうどその間の1時45分だったが警報の音がとても小さかったこと、それでも自分がその音に気付いて友人を起こしたので、友人らには自分が命の恩人であることを強調しておいた、という話でした。警報機が鳴って避難の際には幾人かの人の流れがあったのでついていったらシェルターにたどり着けたそうで、その場に居合わせた人々と雑談をして10分過ぎた頃に部屋に戻ろうとしたら、今まで雑談をしていたおばさんがいきなり「あなたたちは、私が部屋を貸し出しているお客さんね?シェルターの場所を教えるのを忘れていたわ!」と叫びだしたという話には子供達も大笑い。

そして避難の際、友人はビデオを回したけれど後になって見てみれば写っているものは友人の足やら地面ばかり、カメラが半分指で隠れていたりして、慣れないことはうまくはできないものだと友人は嘆いたそうです。
避難の際に見た空の様子は赤っぽい光が空全体を照らしているようで今までに見たことのない不思議な光景だったとのことで、私もその光景をビデオで見てみたかったと思いました。
 
もう少しすればイランの攻撃の詳細もわかってくるでしょうし、実際に報復がなされるのか、そうだとすればどんなものになるのか…今は考えてもわからないことばかりですが、起きる時にはそれが起きるのでしょう。
一体どんな世界に私達は生きているのか、正直理解が追い付かないほどですが、早く戦争が終わってほしい。

私たち家族は、備えながらもできる限り普通の生活を続けていくまでです。

拉致された被害者全員が家に戻り、それぞれの国の住民がそれぞれの場所で、静かに過ごせることを祈っています。

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