インドの人々との交流と、そこから気づいたぼくの人との関わり方 #なかむらインド旅行記
インド旅行も、終盤に差し掛かってきました。正直ちょっとお腹いっぱい感でてきた。今はガヤからコルカタへの電車移動です。8時間、長い。笑 ちなみに電車も4時間遅延して、これがインドか…!ってなってます。
インドの街を歩いていると、とにかくいろんな人に話しかけられます。見た目が多くのインド人と違い、観光客だとわかるからなのでしょう。人通りが多い通りだと、まじで2〜3分に1回くらいのペースで話しかけられます。盛ってないよ。
よくあるパターンの一つは、リキシャの勧誘。リキシャとは、トゥクトゥクみたいな三輪の乗り物でモーターがついてるものと運転手が漕いで進むものがあります。
これがインドでは主要な移動手段の一つのようで、街中にはリキシャが行き交っています。
そして通りかかった全てのリキシャドライバーが僕たちに声をかけてくると言っても、過言ではないくらい、リキシャの勧誘がしょっちゅうあります。
このパターンは、さしてしつこくもなく、断ればすぐ去ることが多いので、そんなに大変ではありません。
もう一つよくあるのは、”Where are you from?”や”Are you Japanese?”と聞いてくるパターン、あるいは「こんにちは〜」「日本人ですか?」などと日本語で話しかけてくるパターンです。
彼らも勧誘や客引きが目的の場合が多いです。二言目には「お土産見ていかない?」などと聞いてくるわかりやすい場合もありますが、もっとややこしいときもある。
例えば、無理やり付いてきて頼んでもいないのにガイドや説明をし始め、あとでガイド料を請求してくるパターン。
「お金はいらないよ」と言って案内してくれた挙句、レストランや代理店に連れて行かれて、そこでお金を払わされるパターン。
あるいは、一日かけて信用を作った上で、家に招いてそこで睡眠薬を混入させたチャイを飲ませて、財布や所持品を盗むパターンなんかも。
このいずれもぼくが被害に遭ったわけではありませんが、ネットでは被害の声が複数見つかりますし、似たような体験はぼくも遭遇しました。
こういったパターンに対しても、無視する・強い口調で断る・付いて来られたら撒く、みたいなことをした結果、幸運にも実害に遭うことはなかったです。
けれども。
インド人は好奇心旺盛で話し好きの人が多いのか、純粋に日本人に興味を持って話しかけてくれる人も多いです。
また、当然インド人の中にも、信頼できて優しい人たちも大勢います。旅の中でも、現地の人の優しさに何度も助けられました。
必ずしも全員が悪いやつとは限らないし、話しかけてくれることによって、旅を彩る可能性を向こうから開いてくれているときもある。
現地の人と関わることで、ただ訪れるだけでは得られなかった経験が待っている。
だからこそ、誰かと話したり関わったりする際、毎回「この人は信用できるのかを疑う」という作業が発生します。
そしてこれが、ぼくにとってはとても疲れる、難しい作業でした。
疑うことを意識しすぎて、道端のインド人に突然”Why are you
suspicious?(なんでそんなに疑ってるの?)”と話しかけられたくらいです。
最終的には、一つ一つ判断するのに疲れてしまい、「基本、全部無視」というスタンスに変えてしまったほど。自ら可能性を閉じてしまいました。
でも、どうして「疑う」という作業でぼくはこんなに疲れるのでしょうか。
おそらく、純粋に慣れていないから、そして「信用するかどうか」という意思決定を瞬時に行うから、なのだと思います。
インドに来て、ぼくは日本で人を疑うことをほとんどしていないなあ、と気付かされました。基本的に人のことを信用はしていて、その上でもう一段上、信頼すべきかどうかを判断していることが多いです。
疑うというと言葉が強いのですが、相手の言葉を鵜呑みにせず、自分の価値基準に照らし合わせて、どう受け止めるか・どう伝え返すかを判断する、という作業は、ぼくが今まであまりできなかったことの一つ。
インドの道端での人との関わり方は、日本での日常と照らし合わせるとめちゃくちゃ非日常なものですが、だからこそ日々の自分の人との関わり方を問い直す機会になったなあ、と感じました。
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インド、本当にいろんなことが未知すぎて、一つ一つの判断・意思決定に体力使います。
帰ったら、今後インドに行く方々が少しでも大事な判断に集中できたり、旅を最大限に楽しんだりしてもらうために、インド旅行のtipsをまとめたnoteを書こう、なんて思った次第です。
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写真な、インドの田舎、スジャータ村の少年たち。子どもはどこの国でも本当に可愛いけど、物乞いしてきたりするので、あんまり信用できないときも😇