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PhotographySocialFrame #06

展示をします。

タイトルは「PhotographySocialFrame」
100枚の写真で構成された作品です。

なぜいま写真の展示をしよう思ったのか、考えていることと制作過程を、日記的に残していこうと思います。
もしビビッと来たら、展示へ是非お越しください !

PhotographySocialFrame
Toshiki Okamoto

2023.12.23 - 24
東京 原宿 デザインフェスタギャラリー EAST 302



PhotographySocialFrame は、100枚の写真を、様々なメディア上に展開してゆくプロジェクトだ。
その最初の地点としてやるのが今回の展示で、実はこれからが本番の、とても長期的な作品になる。
今後、100枚の写真をあらゆるメディア上に乗せて、社会の中に広げていきたい。
メディアというのは、支持体のこと。写真の存在を支えられる支持体はめちゃくちゃたくさんある。もちろん紙に印刷するのもそうだし、スマホのスクリーンに表示もできるし、プロジェクターで光として空間に放出したり、色の糸を編んで布にすることもできるかもしれない。
画像データとしてAIに読ませて新しい画像を生成することもできるし、一枚の写真から頭の中で想像を膨らませ、詩を書くこともできる。これほど多様なメディアに展開でき、生活の中のあらゆる場面に溶け込んでいるアートフォームは、写真だけだ。
アルバムのジャケットや、雑誌の表紙、街中の看板広告、携帯の待ち受け、Tシャツの背中、インスタのストーリーなど私たちの日常のありとあらゆる場所で、写真は機能している。
同じ写真でも、それが乗るメディアが変わると、意味が全く変わったりする。その写真を見るシチュエーション、環境が写真の見え方を変えるのだ。
そこで思いついた。100枚の写真を、あらゆるメディアに乗せて社会の中で機能させてみたい。様々な見え方で、様々な意味を持って、世の中を100枚の写真が駆け抜ける様が見てみたい。
ただ純粋な写真作品として展示して、写真集作ったりしても十分楽しいのだけど、どうせなら実社会の中で生きていってほしい。
この100枚は、18歳から22歳の毎日を生きた僕の記憶であり、2018年から2022年の時代を、僕というフィルターを通してアーカイブしているものだ。
その写真たちが世の中に広がり、様々な人の手によって使用されていくことで、写真は生きた存在となり、2023年以降のこれからの時代もを記録し続けることにならないだろうか。
より多くの人の手によって写真が使用され、伝播すればするほど、人々の記憶の中でその時代は生き続け、私たちが生きた証となる。
これは面白い。絶対やりたい。
でも、僕一人でやってもつまらない。
様々なメディアに写真たちを展開していく過程は、誰かと一緒に共有して、楽しんでやっていきたい。
色々な人に参加してもらえる、社会的なプロジェクトにしたいのだ。
そこで、いいことを思いついた。
この100枚の写真を素材として色々な人に渡し、それぞれが得意な手法、その時々の興味あるテーマで料理してもらい、作品を作ってもらえたら良いんじゃないか。
ほんとに素材として使ってもらえれば大丈夫で、僕がどんな気持ちで撮ったかとかは無視して編集しまくって、その人の作品にしてしまっていい。
メディアにはそれぞれの強みがあって、そのメディアに乗った時にしか現れない写真の見え方がある。メディアには個性がある。
あるメディアを好んで使ってものづくりしている人は、そのメディアの個性を一番よく理解しているはずで、僕が何かするより、その人に任せたほうが素敵な展開が見えるはずだ。

今回の展示では、この企画に最初に参加してくれる3人を紹介する。
忙しいなか面白いと乗ってくれた、紙、布、スクリーン をメディアに使う3人だ。

1人目は有本怜生くん IG : @leo_arimoto
グラフィックデザインをしたり、写真を撮っている人
前々からこの作品のことを相談していて、写真集のような100ページの本を作れたらと話していた。今回の展示のためには特別に、紙をクリップでまとめた小さな冊子をデザインしてくれる。


2人目は佐藤珠水さん IG : @tweem0m0505
服を作っている人
ゆくゆくは100のファッションアイテムに展開できたら面白そうと話していて、今回は布でバッチを包んだアクセサリーをたくさん作ってくれる。みんな腕につけたりバッグにつけて帰ってほしい。


3人目は工藤俊祐くん IG : @shunsuke_kudo_
Webサイトを作ったり、DJをしている人
写真をピクセルとして分解し再構成する、一風変わったWebサイトを作ってくれる。正方形のピクセルを全角の文字に見立てて並べることで、見た画面の横幅によって違う模様が現れるそう。

三者三様でめっちゃ面白い。

3人が作ったものは当日会場で展示&販売します。
是非おみあげにゲットしてください。

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